鹿島アントラーズは10日、アザディ・スタジアムで行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018決勝第2戦でペルセポリス(イラン)と対戦し、0-0で引き分けた。この結果、鹿島が大会初優勝を収めた。

▽3日に県立カシマサッカースタジアムで行われた第1戦では3万5千人を超える観客が集まる中、レオ・シルバ、セルジーニョのゴールで2-0と勝利。大きなアドバンテージを持って残りの90分に向かった。

▽初のアジア制覇がかかる運命の先発メンバーは、直近の明治安田生命J1リーグ第32節の柏レイソル戦から総入れ替え。第1戦と同じ[4-4-2]の基本布陣にGKクォン・スンテ、ディフェンスラインは右から西、チョン・スンヒョン、昌子、山本。中盤は右から土屋、レオ・シルバ、三竿、安部。そして2トップにはセルジーニョと鈴木が並んだ。

▽10万人近くのペルセポリスサポーターの大歓声の中キックオフを迎えた試合は、開始1分の間に鹿島はCKの流れからボックスの外からミドルシュート。直後にペルセポリスもカウンターからアリ・アリプルがシュートに持ち込むなど、互いに積極的な入りを見せる。

▽14分には、鈴木が左サイドから上げたクロスを受けた土居がボックス右からシュート。鋭いシュートだったが、わずかに枠の左に外れた。

▽ペルセポリスは27分に、アリ・アリプルが味方のクロスをヘディングシュートに繋げる。39分にはレサンがドリブルで鹿島守備陣の間を抜いてシュートに持ち込んだが、どちらもGKクォン・スンテの正面に。

▽互いに一歩も引かない試合を見せる両者。後半出だしから鈴木がスルーパスからゴール前へ。しかし、DFに体をぶつけられシュートを打つことはできなかった。

▽以降、押し込まれる時間が続く鹿島。64分にペルセポリスは右CKからアリ・アリプルがシュート。これは枠の右に外れるも、同選手には再三危ない場面を作られている。

▽そんな中、鹿島は68分に土居を下げて安西をピッチに。そのまま中盤の右サイドに入った。78分には鈴木を代えて永木を投入。終盤になり守りを固めていく。

▽それでも80分にかけてアリ・アリプルとメンシャに立て続けにシュートを打たれるが、相手も焦っているのか枠に飛ばすことはできず。

▽その後も鹿島は自陣に釘付けにされるものの、全身全霊で守り切り0-0で試合終了。この結果、2戦合計2-0で鹿島の大会初優勝を収めた。そして、12月にUAEで行われるクラブ・ワールドカップへの切符を手にした。

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