独立運動で投獄された活動家を支援し続ける意思を改めて表明

 マンチェスター・シティを率いるペップ・グアルディオラ監督の故郷カタルーニャでは昨年10月、スペインからの独立運動が勃発。スペイン政府はこの行為を違法とみなし、複数の活動家が投獄された。グアルディオラ監督は現地時間11日のプレミアリーグ第12節マンチェスター・ユナイテッド戦を控えた記者会見でこの問題に言及し、自身も収監される可能性があったと語っている。スペイン紙「フットボールエスパーニャ」が報じた。

 グアルディオラ監督は当時、収監された活動家の支援を表明する黄色いリボンを胸に付けて試合を指揮。しかし、政治的なメッセージとなるリボンの着用をしたとして、FA(イングランドサッカー連盟)から処分を科されていた。

 当時と同じ黄色いリボンを付けて記者会見に出席したグアルディオラ監督は、「試合でリボンを付けてはいけないと、分かっている」と述べたうえで、それでも着用を続ける理由をこう説明している。

「彼らは政治家ではない。ただ、自分たちの考えを表現しただけだ。だから、私はリボンを付けて彼らを支援するんだ。FAから処罰を受けて、それを受け入れた。だが、記者会見でつけるのは問題ないだろう。だから今、付けているんだ」

 また、収監された活動家について「何に落胆しているのかと言えば、彼らが1年経った今でも、まだ牢屋にいるということだ。そして、自分のしていないことを責められている」と述べ、後も試合以外では黄色いリボンを着用し続ける意志を示した。

「もし彼らが今も収監されるのなら、私だって牢屋に入る可能性がある。(黄色いリボンの着用は)万が一、不公平に私も投獄された時の、私自身のサポートでもある。もし忘れるか、ポケットに入れっぱなしでない限りは、常に付けるよ」

 グアルディオラ監督の行動は、政府にメッセージを投げかけることになるだろうか。


Football ZONE web編集部)

マンチェスター・シティのグアルディオラ監督【写真:Getty Images】