普段の生活で英語を話す機会はありますか? 外国旅行に行ったとき? 道で外国人観光客に尋ねられたとき?
 外資系の会社や海外との取引があるなど、ネイティブ並みに英語を使って仕事をしている人は別として、ほとんどの人は、日常で英語を話すことはほとんどなく、いざ話すときになったら単語がまぁ~ったく思い浮かばなくて、慌ててしまうことがほとんどですよね。

 英語を話せるようになりたいけれど、なかなかキッカケがなくて、という人に、ぜひ一度訪ねてもらいたいのが、浅草にある『カフェ バイロンベイ』。実はここ、「英語が公用語」のカフェ。“英会話カフェ”ではなく、英語で注文、スタッフやお客さんと英語で会話を楽しむカフェなんです。

西浅草3丁目、小道沿いにあるカフェ。つくばエクスプレスの浅草駅が最寄駅
西浅草3丁目、小道沿いにあるカフェ。つくばエクスプレス浅草駅が最寄駅

 そもそも、なぜ「英語が公用語」のカフェを?

「本当は、みんな中学校のときに習った英語で話せるんです。みんな“しゃべれない”と思い込んでいるだけ。恥ずかしがっているだけなんです。ウチはスタッフ一同、話しやすい雰囲気で、話せるお手伝いをします。なので、英語の会話を楽しみつつ、外国の飲食店の疑似体験をしてほしいですね」と、オーナーNoahさん。子供の頃はアメリカ、その後オーストラリアで暮らした帰国子女です。

「ロングブラック」620円。エスプレッソをお湯で割るなんて、斬新な発想
「ロングブラック」620円。エスプレッソをお湯で割るなんて、斬新な発想

 席に座ってメニューを見ると、すべて英語で書かれているものの、日本語の説明もあるので大丈夫。まずはメルボルンスタイルの本格コーヒーメニューの中から、オーストラリアらしいものを聞くと、「ロングブラックですね。エスプレッソのダブルをお湯で割ったもので、オーストラリアではおなじみの飲み方なんですよ」とのこと。ということで、まずはロングブラックを注文。

「Rami’s Falfel plate」(ラミさんのファラフェルプレート)ハーフ980円、フル1,480円
「Rami’s Falfel plate」(ラミさんのファラフェルプレートハーフ980円、フル1,480円

 さらにイチオシの料理を聞くと「Rami’s Falfel plate」(ラミさんのファラフェルプレート)。オーナーの友人、ラミさんのイスラエル料理のレシピで、ヒヨコ豆のソース「フムス」や、ハッシュドポテトのような、ヒヨコ豆のコロッケ揚げ物ファラフェル」、生野菜などをピタパンに挟んで食べるプレートメニューです。

 実はここ、ほとんどのメニューがオーガニック。さらにビーガンベジタリアン対応メニューもあるので、浅草に観光に来たビーガンベジタリアンの外国人旅行客もよく来るとのこと。日本人向けに英語を公用語にしているわけではなく、海外から来た人にも普通に英語で対応しているんです。

この日はイケメンスタッフとお客さんがなごやかにトーク。英会話スクールや英会話カフェとは違い、とっても自然体
この日はイケメンスタッフとお客さんがなごやかにトーク。英会話スクールや英会話カフェとは違い、とっても自然体

英会話カフェだと、外国の人は先生以外入れないですよね。でも英語が公用語のカフェは、外国から来たお客さんも普通に入れます。実際、客の6割が日本人で4割が外国からの観光客。自然と英語を話す雰囲気なんですよ」とNoahさん。スタッフの人は全員外国人。お客さんも4割が外国人。だから海外の飲食店に来た気分に浸れるんです。

店内はカウンターとテーブル席、ソファ席がある。メニューをはじめ黒板などはすべて英語表記。カウンターの一部には世界のお札が
店内はカウンターとテーブル席、ソファ席がある。メニューをはじめ黒板などはすべて英語表記。カウンターの一部には世界のお札が

 最初は座って聞いているだけで会話にはなかなか参加できなくても、そのうち耳が慣れてきて、何を会話しているのか、なんとなくわかるようになってくるのが不思議。日本語禁止、というわけではないので、「今のはどういう意味?」「英語でなんて言うの?」など日本語で聞くこともできるので、じわじわと英語が楽しめるようになってきます。

ひよこ豆のペーストのコロッケを、ひよこ豆ソースのフムスにつけて食べる……。一見不思議に思えるけれど、日本食だって豆腐に醤油をかけて食べるから、同じ!?
ひよこ豆のペーストのコロッケを、ひよこ豆ソースのフムスにつけて食べる……。一見不思議に思えるけれど、日本食だって豆腐に醤油をかけて食べるから、同じ!?

 レッスンではなく、自然な会話の中で英語を覚えていくって、なんかいいですね! 実践的なスキルが上達する気がします。

 最初、カフェに入ったときには、英語なんて全く話せないからどうしよう…と思っていたのに、帰る頃には、次に来るときは、もっとガンガン会話を楽しもう~、とポジティブな気分に180度大転換。また英会話&国際交流をしに行かなくちゃ! と前向きな気持ちになれるカフェでした。

●SHOP INFO

Cafe Byron Bay(カフェ バイロンベイ)

住:東京都台東区西浅草3-2-12グレースM 1F
TEL:03-5830-7984
営:10:00~13:00、18:00~24:00(LOフード60分前、ドリンク30分前)
休:月曜 ※年末年始は休み

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