貢ぎ癖が起こした悲劇

中国のライブ配信アプリには、お気に入りの実況者にリアルマネーを贈ることができる”投げ銭“というシステムがある。

163円(10元)から投げ銭を贈ることができるが、ファン同士がその愛(※金)の量を競い合う世界にもなりつつあり、その配信者にとってナンバーワンの人間になろうとしている。

彼らが熱を上げる理由というのは、多くのお金を投じるほど、チャットやデートをする権利が与えられる仕組みとなっているからだ。貢げば貢ぐ程、実際に女性実況者にお近づきになれるのである。

そんな戦いに身を投じたとある男性が・・・なんと、両親が貯めていた貯金に手をだし、実家を破産させるという暴挙にでた。

今回やらかしてしまったのは、中国・山東省済南市(さいなんし)に住む、リー・ダという19歳の少年。

11月2日彼は両親の金を手に入れ、ネットの女性実況者への投げ銭として使い果たしたとして、中国のメディアに大きく取り上げられることとなってしまった。

彼はとあるネットのライブ配信を見て実況者に恋に落ち、最初はアルバイトなどで、合計340万円(21万元)を送っていたという。

途中で両親にスマートフォンを取り上げられたりして揉めたこともあったが、課金を辞められなかった。

やがて彼は実況者チャットをする権利を手に入れたというが、「もっと人気をあげるためにお金が必要なの!」と言われ、関係を維持するために実家の金に手を出した。

その金額は、最終的になんと422万円(26万元)に膨れ上がったという。

両親がマイホームを買うために集めていた資金だったが、リーは両親のキャッシュカードを手に入れるとすべて使ってしまったのである。また資金の一部は、親戚や知り合いから借りていた分もあったという。

そして10月19日、彼の父親が口座から金がなくなっていることに気付き、配信サイトに対し返還を要求。「息子はうつ病を患っており、知的障害を持っててIQも低い」といってウソの理由も述べるも、使われてしまった資金は帰ってこなかったという。

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配信サイトやアプリゲームなど・・・ネット上で簡単に決済ができるようになった今、こうした問題は世界各地で続出している。しかし各国で対策が遅れているため、被害者は今後も更に増えていく可能性がある。

 

参照元:腾讯Facebook

【貢ぐクン】ライブ配信アプリの女性実況者にマイホーム資金を貢いだ男性が実家を破産させる・・・