筆頭格はメッシサラーケインにも巨費が投じられる可能性を指摘

 近年、欧州移籍市場における移籍金は高騰の一途を辿っている。その象徴的な存在が、昨夏にバルセロナからパリ・サンジェルマンPSG)に移籍したブラジル代表FWネイマールだ。衛星放送「FOXスポーツ」アジア版では、「ネイマールの世界記録の移籍金を塗り替えうる5選手」との見出しで特集を組んでいる。

 ネイマールは2013年にバルセロナへ加入し、中心選手として確固たる地位を築いた。しかし、昨夏にPSGへの移籍を決断。その移籍金は2億2200万ユーロ(約286億円)と全世界に衝撃を与えた。

 一方で記事では、ネイマールのような常軌を逸した移籍劇は今後も十分に起こりうると指摘しており、その可能性を秘めた5選手を紹介している。

 まずはバルセロナアルゼンチン代表FWリオネル・メッシだ。「全選手の中でまず挙げるべき選手」と前置きし、「メッシにその価値がないと断言する人物などいない」と31歳という年齢ながら、今でも世界最高額を塗り替える功績や活躍ぶりを指摘している。

 次に紹介された選手はリバプールエジプト代表FWモハメド・サラー。昨季は公式戦44ゴールをマークし、これはメッシを凌ぐ数字であることから、今夏に移籍していたら2億ユーロ(約258億円)の壁を突破するチャンスもあったと伝えている。

 3番目に挙げたのはトットナムイングランド代表FWハリー・ケイン。25歳という若さながら、ロシアワールドカップ(W杯)で得点王に輝いたばかりか、プレミアリーグでも4年連続の20ゴール超えを果たすなど、安定した得点力が期待できることから巨費を投資する価値のある選手としている。


驚異の10代ストライカーはすでにネイマール超えか

 4番目に紹介されたのは、チェルシーベルギー代表MFエデン・アザールだ。今季最も存在感を放っている選手と言っても過言ではないアザールは、今季不振に陥るレアル・マドリードが獲得に向けて莫大な資金を投下する可能性が高いことを指摘している。

 そして大トリを飾ったのはフランス代表FWキリアン・ムバッペだ。昨夏に1億8000万ユーロ(約232億円)でASモナコからPSGに加入し、「この10代選手はすでにネイマールの領域に接近している」と綴っている。ロシアW杯でも優勝したフランス代表の背番号10として貢献しており、もはや現時点でネイマール超えの値札がついているかもしれない。

 近年の移籍金の急騰ぶりには各方面から批判の声も上がっているが、移籍市場を大いに盛り上げる一因になっていることは間違いない。今冬、もしくは来夏の移籍市場でも、衝撃のビッグディールが実現するかに注目が集まりそうだ。


Football ZONE web編集部)

(左から)ケイン、ムバッペ、メッシ、アザール、サラー【写真:Getty Images】