病院(imtmphoto/iStock/Thinkstock/写真はイメージです)

ネット上に「ぼったくりクリニック」などと書き込まれ名誉を傷つけられたとして、京都市下京区の開業医が同業の医師を名誉毀損の容疑で告訴、不起訴処分(起訴猶予)となっていたことに対し、京都第二検察審査会は12日までに、不起訴を「不当」と議決した。

患者にはなかなかわかりにくい、クリニックの料金システムをめぐる問題に、ネット上では様々な声があがっている。

 

■「多数の苦情」などと中傷

京都新聞」によると、この問題は2016年7月に中京区の泌尿器科クリニックの男性院長が、自身のブログに下京区の開業医について「多数の苦情が寄せられている」などと中傷する文章を掲載したことに端を発する。

これを受け、中傷された開業医が告訴し、昨年5月に下京署が書類送検。今年3月に地検が不起訴処分となっていたが、ブログの内容に悪意があると検察審査会が指摘。対象者の名前は記載されていなかったものの、特定は容易であり、「ネット上に長期間掲載し続け、拡散し続けた責任は重大」とした。

 

■呆れの声が相次ぐ

この報道に対し、ネット上では呆れの声が相次ぐことに。

ぼったくりクリニックって…

 

・医者同士が何をやってるんだ

 

・語感がいいな

■「本当にある」との声も

しかし、一方では「ぼったくりって感じのとこあるしな」「謎の検査されて、高くなる…ってことは結構ある」など、真偽は容易に判断できないと考える人の姿も。

・苦情が寄せられてるってことは、下京で診療受けた人が診療内容に納得いかず、中京であらためて診療受けたんだろ? なら、その患者たちがそういうことを言っていたんだろう

 

・謎の検査されて、高くなる…ってことは結構ある

 

・ろくな検査も診察もせずに大量のクスリを処方するぼったくりの医者っていますよね

 

・同業から見てボッタクリだと言うんだから、そうなんだろう

 

■もしも誹謗中傷を受けたら

しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,342名に「もしもネットで誹謗中傷をされた場合」について調査したところ、半数以上が「立ち直ることができないと思う」と回答した。

全年代で女性のほうが「立ち直ることができない」と考えているようだ。

 

しらべぇ既報によれば、「ネットで中傷的な投稿をした経験がある」と回答したのは6.9%と1割未満。割合こそ少数ではあるものの、開業医であれば経営にも関わる事象のため、決して見過ごせないだろう。

だが、一番に優先されるべきは患者たちである。もし苦情が事実だったり、クリニック側に落ち度があったとしたなら、それを真摯に受け止め、改善していくべきではないか。

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(文/しらべぇ編集部・尾道えぐ美

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年11月17日~2017年11月20日
対象:全国20代~60代の男女1342名(有効回答数)

「ぼったくりクリニック」と医師が同業者をブログで中傷 「本当にあるから困る」の声も