2018年も残すところ、あと50日を切った。今週から来週にかけては、今年最後の代表戦が各国で開催される。

 サッカーの世界で“1年”はあっという間だ。それだけに、瞬く間に評価を高める選手もいれば、一気に評価を落とす選手も存在する。今夏はワールドカップという4年に1度の祭典が開催されたこともあり、一躍ブレイクを果たした選手も少なくない。そこで今回は、移籍情報サイト『Transfermarkt.de』が算出する市場価値をもとに、2018年1月からの上昇率が最も大きい選手と下降率が最も大きい選手をそれぞれピックアップした。

*情報は11月13日現在
*金額は『Transfermarkt.de』を参照。(日本円は11月13日時点のレートで換算)
*以下、表記は「順位:選手名(所属クラブ/代表/年齢)」の順

写真=ゲッティイメージズ

◆■市場価値が最も上昇した選手トップ10

 トップ2を占めたのは、今夏ステップアップを果たしたブラジル代表選手たち。リチャーリソンはワトフォードからエヴァートンへ、フレッジはシャフタールからマンチェスター・Uへの“個人昇格”を果たした。市場価値の上昇率は、驚異の500パーセント超えを記録している。彼らに続くのが英国産のプレーヤーたち。ロシアワールドカップブレイクを果たしたハリー・マグワイア、リヴァプールで左サイドバックのレギュラーに定着したアンドリューロバートソン、そして昨季2部の年間ベストイレブンに選出されたライアン・セセニョンと並んだ。モハメド・サラーアリソンを除けば、全員が“25歳以下”というのも大きな特徴だ。

◆1位:リチャーリソン(エヴァートン/ブラジル代表/21歳)

現在の市場価値:4500万ユーロ(約57億7000万円)
上昇額:3800万ユーロ(約48億7000万円)
上昇率:542.9パーセント

◆2位:フレッジ(マンチェスター・U/ブラジル代表/25歳)

現在の市場価値:5000万ユーロ(約64億1000万円)
上昇額:4200万ユーロ(約53億9000万円)
上昇率:525パーセント

◆3位:ハリー・マグワイア(レスターイングランド代表/25歳)

現在の市場価値:4500万ユーロ(約57億7000万円)
上昇額:3700万ユーロ(約47億5000万円)
上昇率:462.5パーセント

◆4位:アンドリューロバートソン(リヴァプールスコットランド代表/24歳)

現在の市場価値:3500万ユーロ(約44億9000万円)
上昇額:2800万ユーロ(約35億9000万円)
上昇率:400パーセント

◆5位:ライアン・セセニョン(フルアム/イングランドU-21代表/18歳)

現在の市場価値:3500万ユーロ(約44億9000万円)
上昇額:2700万ユーロ(約34億6000万円)
上昇率:337.5パーセント

◆5位:トーマス・パルティ(アトレティコ・マドリードガーナ代表/25歳)

現在の市場価値:3500万ユーロ(約44億9000万円)
上昇額:2700万ユーロ(約34億6000万円)
上昇率:337.5パーセント

◆7位:ニコラ・ペペ(リール/コートジボワール代表/23歳)

現在の市場価値:2500万ユーロ(約32億1000万円)
上昇額:1900万ユーロ(約24億4000万円)
上昇率:316.7パーセント

◆8位:ルベン・ネヴェス(ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズポルトガル代表/21歳)

現在の市場価値:4000万ユーロ(約51億3000万円)
上昇額:3000万ユーロ(約38億5000万円)
上昇率:300パーセント

◆8位:ティロ・ケーラー(パリ・サンジェルマンドイツ代表/22歳)

現在の市場価値:3000万ユーロ(約38億5000万円)
上昇額:2250万ユーロ(約28億8000万円)
上昇率:300パーセント

◆9位:モハメド・サラーリヴァプールエジプト代表/26歳)

現在の市場価値:1億5000万ユーロ(約192億3000万円)
上昇額:1億1000万ユーロ(約141億円)
上昇率:275パーセント

◆9位:アリソンリヴァプール/ブラジル代表/26歳)

現在の市場価値:6000万ユーロ(約76億9000万円)
上昇額:4400万ユーロ(約56億4000万円)
上昇率:275パーセント

◆9位:プレスネル・キンペンベ(パリ・サンジェルマンフランス代表/23歳)

現在の市場価値:3000万ユーロ(約38億5000万円)
上昇額:2200万ユーロ(約28億2000万円)
上昇率:275パーセント

◆9位:ジオヴァニ・ロ・チェルソ(ベティス/アルゼンチン代表/22歳)

現在の市場価値:3000万ユーロ(約38億5000万円)
上昇額:2200万ユーロ(約28億2000万円)
上昇率:275パーセント

◆■市場価値が最も下降した選手トップ10

 市場価値の下降率が最も大きかったのは、今季ビジャレアルからウエスカに移籍したルベン・セメドとなった。まだ24歳だが、今年初めに暴行容疑で逮捕されるなど素行不良が原因で、90パーセント近くの下降率を記録した。同じく暴行事件を起こしたアルダ・トゥランも、大幅ダウンとなっている。30歳以上が7名を数えるなど、やはり年齢の影響は大きいが、今夏アーセナルを退団したサンティ・カソルラやマンチェスター・Cを退団したヤヤ・トゥーレなど、ビッグクラブから中堅クラブへステップダウンしたことも大幅に評価を下げる要因になったと考えられる。

◆1位:ルベン・セメド(ウエスカ/ポルトガル/24歳)

現在の市場価値:100万ユーロ(約1億3000万円)
下降額:700万ユーロ(約9億円)
下降率:-87.5パーセント

◆2位:サンティ・カソルラ(ビジャレアル/元スペイン代表/33歳)

現在の市場価値:250万ユーロ(約3億2000万円)
下降額:950万ユーロ(約12億2000万円)
下降率:-79.2パーセント

◆3位:ジョゼ・フォンテ(リール/ポルトガル代表/34歳)

現在の市場価値:200万ユーロ(約2億6000万円)
下降額:500万ユーロ(約6億4000万円)
下降率:-71.4パーセント

◆4位:ヴォルカン・ババジャンイスタンブールBB/トルコ代表/30歳)

現在の市場価値:175万ユーロ(約2億2000万円)
下降額:425万ユーロ(約5億4000万円)
下降率:-70.8パーセント

◆5位:マプ・ヤンガ・エムビワ(リヨンフランス/29歳)

現在の市場価値:200万ユーロ(約2億6000万円)
下降額:450万ユーロ(約5億8000万円)
下降率:-69.2パーセント

◆6位:ヤヤ・トゥーレ(オリンピアコス/元コートジボワール代表/35歳)

現在の市場価値:250万ユーロ(約3億2000万円)
下降額:550万ユーロ(約7億1000万円)
下降率:-68.8パーセント

◆7位:アルダ・トゥラン(イスタンブールBB/トルコ代表/31歳)

現在の市場価値:400万ユーロ(約5億1000万円)
下降額:800万ユーロ(約10億3000万円)
下降率:-66.7パーセント

◆7位:ロベルト・ソルダード(フェネルバフチェ/元スペイン代表/33歳)

現在の市場価値:200万ユーロ(約2億6000万円)
下降額:400万ユーロ(約5億1000万円)
下降率:-66.7パーセント

◆9位:ヴァンサン・コジエロ(ケルンフランス/23歳)

現在の市場価値:400万ユーロ(約5億1000万円)
下降額:700万ユーロ(約9億円)
下降率:-63.6パーセント

◆10位:アントニオアダンアトレティコ・マドリードスペイン/31歳)

現在の市場価値:300万ユーロ(約3億8000万円)
下降額:500万ユーロ(約6億4000万円)
下降率:-62.5パーセント

◆10位:ギョクハン・トレ(ベシクタシュ/トルコ/26歳)

現在の市場価値:300万ユーロ(約3億8000万円)
下降額:500万ユーロ(約6億4000万円)
下降率:-62.5パーセント

(記事/Footmedia)

この1年で大きく市場価値が変化した選手たち [写真]=Getty Images