NVIDIA GPU で加速されたシステムが 1 年で 50% 近く急増
米国、ヨーロッパ、日本の世界最速スーパーコンピューターを加速
エネルギー効率性で世界トップ 25 のスーパーコンピューターのうち 22 基が GPU を搭載

ダラス — SC18 — 2018 年 11 月 12 日 — 本日、世界のスーパーコンピューティング界で最も強力な地位を占めているのは NVIDIA であることが、このたび発表された世界最速スーパーコンピューターの TOP500 リストによって裏付けられました。

注目を集めているこの TOP500 リストは、毎年開かれるハイパフォーマンス コンピューティングのカンファレンス、 SC18 の冒頭で発表されました。このリストを見ると、NVIDIAGPU アクセラレーターを利用しているシステムの数が 1 年で 48% 増と大幅に増加したことがわかります。該当するシステムの総数は 1 年前の 86 から 127 に増加し、5 年前の 3 倍になりました。

また、NVIDIA GPU は世界トップ 2 のスーパーコンピューターに搭載されています。1位はオークリッジ国立研究所にある米国エネルギー省の Summit で、 2位はローレンス リバモア国立研究所の Sierra です。この 2 つのシステムは合わせて 40,000 基以上の NVIDIA(R) V100 Tensor コア GPU を搭載しており、これによって世界トップの研究者たちは革新的な研究を行えるようになりました。これらの研究は評価を受け、今年のゴードン ベル賞のファイナリスト6チームのうち 5 チームに採用されています。ゴードン ベル賞は今週の SC18 カンファレンス期間中に発表される予定です。

ヨーロッパと日本の最速スーパーコンピューターも NVIDIA GPU によって加速されています。

同じく本日発表された Green500 リストは、世界最速クラスのシステムのエネルギー効率を測定するものです。このリストでは「最もグリーンな」、すなわち最も環境に優しい上位 25 のシステムのうち 22 のシステムに NVIDIA GPUが搭載されています。

この最新リストには、もう 1 つ別の画期的な出来事が記録されています。今回初めて、計算処理能力の半分近く、すなわち 1,417 ペタフロップス中 702 ペタフロップスが、アクセラレーテッド システムによるものとなりました。10 年前には、アクセラレーテッド システムは 1 つもリストに載っていませんでした。

NVIDIA の創業者/ CEO であるジェンスン フアン (Jensen Huang) は次のように述べています。「NVIDIA にとって、今年はスーパーコンピューティングの世界における躍進の年です。ムーアの法則が終わり、AI と機械学習の新しいワークロードに促されて HPC (ハイパフォーマンス コンピューティング) の新市場が台頭しました。この市場は、科学と社会の最も困難な問題に対処するうえで必要な力を提供するために、高性能かつ高効率な NVIDIA GPU プラットフォームにかつてないほど依存しています」。

最新の TOP500 リストでは、初めてリストに載った 153 システムのうち 52、つまり全体の 3 分の 1 が、GPU によって加速されたシステムであることが示されています。これに比べて、1 年前のリストに載った同様のシステムの数は 33 でした。

今年の新しいシステムの中には NVIDIA DGX-2 POD™ があり、61 位に入っています。これは DGX-2 のクラスタとして初めてリストに登場したものであり、36 の DGX-2 システムを組み合わせて、3 ペタフロップス以上の倍精度性能を実現します。この結果に基づいて考えると、わずか 11 の DGX-2 システムのクラスターがあれば、現在の TOP500 リストに入ることになるでしょう。

配信元企業:NVIDIA

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