みんなが大好きな唐揚げ。衣の色や食感、肉汁の溢れ具合や味付けなどさまざま違いがあります。そんなバラエティに富んだ唐揚げですが、日本全国津々浦々、誰もが美味しいと認めた唐揚げたちの集まる祭典、それが「からあげフェスティバル」です。

 毎年、からあげの聖地・大分県中津市で行われている唐揚げの味比べのイベントですが、今年は場所を千葉に移し、「からあげフェスティバル in 千葉」として、今週末の11月17日(土)と18日(日)の2日間、『イオンモール富津』(千葉県富津市)で開催されます。

 実は、この大会は、先月行われた予選大会で通過した10軒が出場して、全国一位の人気のから揚げを決める戦いでもあるんです。会場には、聖地・大分県中津市の『中津からあげ』をはじめ、日本全国の有名唐揚げが集結。全国の人気唐揚げ専門店の味を食べ比べられます。

 でも、その前にから揚げ専門家の意見を聞いてフェスに臨めば、もっと楽しいはず。そこで、このフェスの実行委員であり、「一般社団法人日本唐揚協会」が認定するカラアゲニスト・能城直己さんに直撃! フェスの楽しみ方を聞きました。

唐揚げの評価の仕方として、揚げ色、衣の歯ざわり、肉汁の量の3つを感じることです。各自好みがあると思いますので、こうした評価で分析をして、好きなタイプをみつけるのが楽しいと思います」(能城さん)

 ちなみに、その評価を段階に分けてみると以下の通り。

1.揚げの色:ホワイトイエローゴールドブラウンブラックの4段階

2.衣の歯ざわり:カリッ、サクッ、フワッ、パリッ

3.肉汁の量:ジュワ(油少な目)、ジュル(歯に湿り気を与える程度)、ジュワ─(肉汁が口に広がる)、シャバ─(肉汁が滴り落ちる)

 それでは、今回出場する10店についての能代さんにコメントをいただきましたので見ていきましょう。

要注目の出場からあげ

元祖!海鮮塩ダレからあげ
『からあげ光苑』(埼玉県春日部市)

骨なしもも(海鮮塩ダレ、しょうゆ)600円。「からあげグランプリ」 塩ダレ部門 最高金賞
骨なしもも(海鮮塩ダレ、しょうゆ)600円。「からあげグランプリ」 塩ダレ部門 最高金賞

からあげ光苑』は、「からあげグランプリ」第2回(2011年)から4年連続金賞を受賞し、2015年第6回では全国で1位の「最高金賞」を受賞。さらに今年4月の第9回においては、「素材バラエティ部門」で金賞を受賞した超実力派。「海鮮塩ダレからあげ」は本格的な中華の技を活かし、ホタテアサリ・カニ・カキでとったダシとシーソースに漬け込んで揚げるため、噛むごとに海鮮の旨みや風味が溢れ出ます。

唐揚旋風を起こした正統派の醤油ニンニク味
『吉吾』(大分県中津市)

「元祖からあげ」600円、1,200円。からあげグランプリ 東日本しょうゆダレ部門 最高金賞
「元祖からあげ」600円、1,200円からあげグランプリ 東日本しょうゆダレ部門 最高金賞

 こちらの「元祖からあげ」は、東日本しょうゆダレ部門で最高金賞を受賞した逸品。地元・中津の醤油を十種類以上使い、濃厚な旨味をブレンドした特製醤油ダレ。そこに鶏肉を半日以上漬け込み、オリジナル油で揚げます。鶏本来の旨味と特製ダレとのバランスを追求し続け、さらに独自の製法でカリッと仕上げた衣は絶品です。冷めても美味しくて、やみつきになる味です。

南青山から生まれた唐揚専門店。
『いろから』(神奈川県川崎市)

いろからあげ、柚子胡椒、塩だれ各400円、3種盛り(いろからあげ3個、柚子胡椒二個、塩だれ2個)。「からあげグランプリ」東日本 味バラエティ部門 金賞
いろからあげ、柚子胡椒、塩だれ各400円、3種盛り(いろからあげ3個、柚子胡椒二個、塩だれ2個)。「からあげグランプリ」東日本 味バラエティ部門 金賞

『いろから』は東京・青山で誕生した「TOKYO STYLE唐揚げ」。9種類ある唐揚げは、鶏肉そのものに丁寧な下味をつけて、独自に配合した衣でカラリと揚げるタイプです。中でも和ダシ入りのタレで仕込む和風味の看板メニュー「いろからあげ」、2種類の柚子コショウで作るピリッとした「柚子胡椒」、ニンニクを効かせた「塩だれ」の3種類は、パンチがあり食べごたえ十分です。

この旨さ、やめられない!誰か、止めてっ手羽~!!
『とめ手羽』(福岡県福岡市)

「とめ手羽」(3本入り)500円。「からあげグランプリ」手羽先部門 最高金賞
「とめ手羽」(3本入り)500円。「からあげグランプリ」手羽先部門 最高金賞

 九州の手羽先を代表するのがこちらの「とめ手羽」。秘伝のタレに付けて素揚げし、最後にオリジナルの厳選塩のみ、といったシンプルな調理法です。が、この「とめ手羽」を作れるのは、『とめ手羽』独自の「手羽マスター」という認定試験に受かった人のみ。しかも筆記と実技試験があり、その難関を突破した人だけが「最高の手羽先をお出しする事ができる」という証。まさに職人技のからあげなのです。

創業30年の実績!味に絶対の自信あり
『からあげ大吉』(大分県中津市)

「骨なし」600円、1,000円、「手羽先」500円。「からあげグランプリ」西日本しょうゆダレ部門 金賞
「骨なし」600円、1,000円、「手羽先500円。「からあげグランプリ」西日本しょうゆダレ部門 金賞

 からあげの聖地「中津」に店を構えて27年の『からあげ大吉』。契約工場から毎朝仕入れる若鶏生肉、オリジナルの秘伝のたれ、サクッとジューシーに揚げの技術で、いつの時代も変わることなく、真摯に唐揚げと向き合い続けてきた名店です。時代を超えて愛される本場・中津のからあげをぜひ味わってください。

スッキリ爽やかなショウガが光る
『からあげ家 奥州いわい』(岩手県一関市)

「奥州いわいどり唐揚げ」(しょうが香る醤油、辛口)各600円、1,000円、「奥州いわいどり膝」(スパイス)、「皮揚げ」(塩)各600円。「からあげグランプリ」東日本しょうゆダレ部門 最高金賞
「奥州いわいどり唐揚げ」(しょうが香る醤油、辛口)各600円、1,000円、「奥州いわいどり膝」(スパイス)、「皮揚げ」(塩)各600円。「からあげグランプリ」東日本しょうゆダレ部門 最高金賞

 餌にこだわり特別に飼育された銘柄鶏「奥州いわいどり」のもも肉。これを東北の本醸造濃口醤油を使用した秘伝のタレにじっくりつけ込んで、北海道産の馬鈴薯澱粉を薄くまぶして揚げた「からあげ」です。秘伝のタレには、地元の生姜や玉ネギのすりおろしをたっぷり入れてあり、ニンニクは不使用で、実に爽やか。その岩手県室根(むろね)町で「室根からあげ」として地元の方々に親しまれてきました。 衣はサクサク、肉質はふわっと柔らかくジューシー。 噛むたびにしょうゆ味と肉汁が、口の中で絶妙のハーモニーを奏でます。

伝統の仙台味噌の味わいの唐揚げ
『ヘルシーキッチンここみ亭』(宮城県仙台市)

「伊達な仙台味噌」500円、「独眼竜ゆず醤油」500円、「杜の都甘酢あん」500円「からあげグランプリ」東日本 味バラエティ部門 最高金賞
「伊達な仙台味噌」500円、「独眼竜ゆず醤油」500円、「杜の都甘酢あん」500円からあげグランプリ」東日本 味バラエティ部門 最高金賞

ここみ亭』は、お惣菜やお弁当を販売するお店です。ここの「うまい唐揚げ」は、仙台名産の仙台味噌をベースにした秘伝のタレに、じっくり漬け込んだ鶏肉を使用した唐揚げ。第2、3、4回「からあげグランプリ」で連続で金賞を、さらに第5回で「最高金賞」を受賞。味噌の風味と溢れる肉汁がたまりません。

小樽名物の若鶏半身揚げ専門店!
『なるとキッチン』(北海道小樽市)

「ももザンギ」(3個)500円、「若鶏の半身揚げ」1,000円
「ももザンギ」(3個)500円、「若鶏の半身揚げ」1,000円

『なるとキッチン』の名物は、何と言っても地元小樽のソウルフード「若鶏半身揚げ」。厳選した国産若鶏を秘伝のスパイスで1つ1つ丁寧に仕込み、衣を使わずに高温で素揚げ。それは皮はパリパリ、中は驚くほどジューシーです。昭和55年創業「小樽ニューなると」の新ブランドとして、2017年に道外に初進出しようやく東京でも食べられるようになりましたが、ぜひ、多くの方に味わって欲しい素揚げです。また、もう1つの名物である、伝統の「ザンギ」も登場します。

北海道のソウルフード 『北海道ザンギ神島屋』(北海道札幌市)

「北海道ザンギ」各500円。「からあげグランプリ」ノミネート
北海道ザンギ」各500円。「からあげグランプリ」ノミネート

 北海道ソウルフードザンギ」を地元で作り、様々なイベント会場に送る『北海道ザンギ神島屋』。こだわりの「ザンギ」は、しっかり下味を付けてから特別にブレンドした「こだわり」の粉をまぶして揚げています。とにかくお肉のジューシーさに感激しまうよ。どのフェスでも大人気で飛ぶように売れている実力派です。

パリッパリッの新食感!!「とり皮せんべい」
『からあげまんぷく亭』(和歌山県岩出市)

「からあげグランプリ」中日本 味バラエティ部門 金賞、からあげグランプリ 中日本しょうゆダレ部門 金賞
からあげグランプリ」中日本 味バラエティ部門 金賞、からあげグランプリ 中日本しょうゆダレ部門 金賞

 1990年和歌山県岩出市に開業した弁当屋ですが、その注文の8割がからあげ弁当。独学で作りあげた「からあげ」は柔らかくてジューシー。親から子、子から孫へと3代に続くお客様もいらっしゃルソウです。他店には無いパンチの効いた味が特徴です。今回は、「鶏皮せんべい」で勝負! 大判サイズの鶏皮をパリッパリのせんべいに仕上げています。他の唐揚げとは食感も違って楽しい一品をぜひ。

・・・・・・・

 最後に能城さんから食べ比べのアドバイスをいただきました。
「友達や家族とシェアして、ぜひ全品を制覇してみてください。その際に、先の評価方法で判断し、意見交換すると、各自の好みがハッキリすると思います。とにもかくにも唐揚げは食べると幸せになる食べ物です。みんなで笑顔になりましょう!」

(取材・文◎土原亜子)

DATA

からあげフェスティバル in 千葉」

名称:からあげフェスティバル in 千葉(決勝大会)
日程:2018年11月17日(土)~11月18日(日)
時間:10:30~17:00
場所:イオンモール富津 特設会場(千葉県富津市青木1-5-1)
※小雨決行

食楽web