エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、20~59歳の公務員・会社員1万123人を対象に、「残業時間」に関するアンケート調査を行いました。
【TOPICS】
【1、全国の公務員・会社員1万人(n=10123)】
◇1ヵ月の平均残業時間、前年に比べわずかに改善。平均は17.7時間で前年調査より0.6時間減少
◇業種別では「教育、学習支援業」、「運輸業・郵便業」が残業時間が長い傾向に
◇残業時間が長いのは50代、1ヵ月平均は19.0時間
◇29.7%が昨年より残業時間が「減っている」と回答
◇残業時間が減って「嬉しい」61.9%、「嬉しくない」13.0%
【2、昨年と比べて残業時間が「大きく減っている」「多少は減っている」と答えた人】
◇残業が減って「身体を休めることができるようになった」(44.5%)が「収入が減って困っている」(44.4%)
【3、昨年と比べて残業時間は「変わらない」と答えた人】
◇生産性を高めるための取り組みを「行ったことがない」「やり方が分からない」72.0%
【4、エンジニア職(n=1051)】
◇「エンジニア」の1ヵ月の残業時間平均値20.8時間、中央値17.0時間
◇残業時間が減って嬉しい「一般職」は64.2%、「エンジニア」は43.9%

【調査背景】
 2019年4月より施行が予定されている「働き方改革関連法案」では、長時間労働是正のため時間外労働の上限規制が導入されます。この法案により、労使協定や一部例外を除き、月の残業時間が45時間に制限されることになります。
 日本人の労働時間が長いことについては、近年社会問題として十分に周知されるようになりました。労働問題としてメディアでの報道も増えています。そういった風潮を受け、実際に多くの企業が残業削減に取り組み始めています。
 2017年3月に行った「残業時間」調査から1年と半年が経過した今、日本人の残業時間はどのように変化したのでしょうか。


【調査結果サマリー
【1、全国の公務員・会社員1万人(n=10123)】
◇1ヵ月の平均残業時間、前年に比べわずかに改善。平均は17.7時間で前年調査より0.6時間減少

・20~59歳の公務員・会社員を対象に「平均的な1ヵ月の残業時間」を調査した結果、「0時間」は21.3%、「1~10時間」35.9%、「11~20時間」15.9%、「21~30時間」9.8%で、82.9%が1ヵ月の平均残業時間が30時間以内だった。

・有効回答者の「平均的な1ヵ月の残業時間」の平均値は17.7時間で、2017年調査の18.3時間より0.6時間減少。中央値は昨年と変わらない10時間だった。


◇業種別では「教育、学習支援業」、職種別では「教育・保育関連職」が、それぞれ残業時間が長い傾向に
・「平均的な1ヵ月の残業時間」を業種別に見てみると、11時間以上残業をしている比率が最も高いのは「教育、学習支援業」(56.5%)で、平均残業時間は31.6時間だった。


・職種別では、11時間以上残業している比率が最も高いのは「教育・保育関連職」(61.2%)で、平均残業時間は34.6時間だった。

◇残業時間が長いのは50代、1ヵ月平均は19.0時間
・年齢別で「平均的な1ヵ月の残業時間」が最も長かったのは、「50~54歳」(19.0時間)と「55~59歳」(19.0時間)だった。また、20代から30代前半は残業時間が短い傾向にあった。

◇29.7%が昨年より残業時間が「減っている」と回答
・「昨年と比較して残業時間は減っているか」という質問に対し、「大きく減っている」(11.4%)「多少は減っている」(18.3%)と回答した人は合わせて29.7%だった。

◇残業時間が減って「嬉しい」61.9%、「嬉しくない」13.0%
・残業時間が「大きく減っている」「多少は減っている」と答えた人に、残業時間が減ったことについてどう思うか聞いてみた。61.9%が「嬉しい」と回答、「嬉しくない」人は13.0%だった。また、「嬉しくない」(13.0%)という回答の要因の1つとして、昨年行った同調査の結果である「残業費をもらって生活費を増やしたいから」(34.6%)が考えられる。
【1万人残業調査】「多過ぎる」と感じる残業時間は36.5時間。残業ゼロは21.3%
 http://engineer.fabcross.jp/archeive/170302_overtime_work.html

【2、昨年と比べて残業時間が「大きく減っている」「多少は減っている」と答えた人】
(n=1100:残業時間が「大きく減っている」「多少は減っている」と答えた2862人のうち1100人に調査)
◇残業が減って「身体を休めることができるようになった」(44.5%)が「収入が減って困っている」(44.4%)
・「残業が減ったことによるメリット」は「体を休めることができるようになった」(44.5%)がトップ、続いて「趣味や娯楽を楽しむ時間ができた」(39.0%),「家族や友人と過ごす時間が増えた」(35.2%)となった。

・反対に「残業が減ったことによるデメリット」については、「収入(残業代)が減って困っている」(44.4%)が最も多かった。

【3、昨年と比べて残業時間は「変わらない」と答えた人】
(n=1100:残業時間が「変わらない」と答えた5369人のうち1100人に調査)
◇生産性を高めるための取り組みを「行ったことがない」「やり方が分からない」72.0%
・昨年と比べて残業時間は「変わらない」と答えた人で、生産性を高めるために、何かしらの取り組みを行ったことが「ある」と答えた人は28.0%だった。残業時間が「減った人」の34.2%に比べ6.2ポイント低い。
・残業時間は「変わらない」人の72.0%が、何らかの取り組みを行ったことが「ない」、または「分からない」と答えた。

【4、エンジニア職(n=1051)】
◇「エンジニア」の1ヵ月の残業時間平均値20.8時間、中央値17.0時間

・エンジニアの「平均的な1ヵ月の残業時間」は、「0時間」12.1%、「1~10時間」32.6%、「11~20時間」19.2%、「21~30時間」14.0%で、1ヵ月の平均残業時間が30時間以内と答えたのは77.9%だった。
・一般職(エンジニア以外)では83.4%が1ヵ月の残業時間が30時間以内だった。・エンジニアの「平均的な1ヵ月の残業時間」の平均値は20.8時間、中央値は17.0時間だった。

◇残業時間が減って嬉しい「一般職」は64.2%、「エンジニア」は43.9%
・残業時間が減ったことについてどう思うかという質問に対しては、「とても嬉しい」(16.2%)「どちらかと言えば嬉しい」(27.7%)と答えたエンジニアは43.9%だった。一般職(エンジニア以外)の64.2%と比べて20.3ポイント低い結果となっている。

・残業時間が減ったことよる「メリット」「デメリット」をそれぞれエンジニアと一般職(エンジニア以外)で比較した結果、デメリットにおいて「収入(残業代)が減って困っている」と答えたエンジニアは60.2%で、一般職(エンジニア以外)の42.7%より17.5ポイント高かった。


【調査概要】
調査方法:ネットリサーチ

【1、全国の公務員・会社員1万人】
期間:2018年7月26日8月2日
対象:全国の公務員・会社員1万123名

【2、昨年と比べて残業時間が「大きく減っている」「多少は減っている」と答えた人】
期間:2018年8月28日9月2日
対象:昨年と比べて残業時間が「減った」と答えた公務員・会社員1100名

【3、昨年と比べて残業時間は「変わらない」と答えた人】
期間:2018年8月28日8月30日
対象:昨年と比べて残業時間は「変わらない」と答えた公務員・会社員1100名



---メディア関係の皆様へ---
本調査データはご自由にご活用ください。
記事での紹介・引用時には、エンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」調べ、など、調査元を明記ください。

グラフデータは【プレスリリース画像一覧】からダウンロードいただくか、上記の記事URLから取得ください。より大サイズのグラフをご希望でしたら、メイテック広報部 三宅(kouhou@meitec.com)までお問い合わせください。
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資本金:50億円(2018年3月31日現在)
売上高:936億18百万円(グループ連結:2018年3月期)
社員数:7,219名(2018年3月31日現在)
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(機械設計、電気・電子設計、ソフトウェア開発
ケミカルエンジニアリング、解析・評価)
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