昨シーズンまでキャプテンを務め、今シーズンはクラブ史上初となるブンデスリーガ2部での戦いに臨んでいるハンブルガーSV(HSV)の元日本代表DF酒井高徳。開幕10試合はドイツ誌『kicker』の平均採点が「3.6」(1が満点、5が最低点)と満足のいくパフォーマンスではなかったものの、復調傾向にある。

『kicker』は地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』の報道を紹介し、酒井への評価を引用。先月23日にクリスティアン・ティッツ監督の解任とハネス・ヴォルフ氏の新指揮官就任を発表したハンブルガーSVは、新体制の初陣から3連勝と上々のスタートを切ったが、酒井のパフォーマンスも向上しているという。

『ハンブルガー・モルゲンポスト』は、マネージャーを務めるラルフ・ベッカー氏のコメントを掲載。「ヴォルフ監督の就任から、両サイドバックのタスクには少し変化があるんだだ。以前とは異なるスペースでもプレーしている。これまではこれがうまく機能しているようだね。彼らがシュートやクロスに顔を出す場面が増えてきたよ」と同氏は述べている。

 そしてベッカー氏は「このサイドバックにおける新しい方針が、酒井高徳がもつポリバレントさをよりよく活かしていると思う。ポジティブな印象を残しているよね」とも指摘。チームとともに上昇気流にのっている同選手のパフォーマンスを評していた。

 ハンブルガーSVはブンデスリーガ2部第13節を終え、8勝3分け2敗の勝ち点「27」で首位。次節は26日、4ポイント差で3位のウニオン・ベルリンをホームに迎える。

第13節アウエ戦ではフル出場で勝利に貢献した酒井高徳 [写真]=picture alliance via Getty Images