川口が理想のGK像に言及 指導者として「そういう選手を育てたい」
J3のSC相模原に所属する元日本代表GK川口能活は4日に現役引退を発表し、14日に引退記者会見に臨んだ。「今まで一度も自分が完成形に近づいたと思ったことはなかった」と語った一方、「将来、指導者になった時はそういう選手を育てたい」と自身が思い描く“理想のGK像”を明かした。
現在43歳の川口は横浜F・マリノスでプロデビューを飾り、ポーツマスFC(イングランド)、FCノアシェラン(デンマーク)、ジュビロ磐田、FC岐阜でプレー。2016年から相模原に所属していた。日本代表のGKとしては歴代1位の116試合出場を誇る。
会見で現役生活を振り返った川口は「今まで一度も自分が完成形に近づいたと思ったことはなかったので、自分にはできなかったことを将来に指導者になった時はそういう選手を育てたい」と口にすると、理想のGK像について言及。ゴールマウスをしっかり守るという大前提を踏まえつつ、川口は理想のGKとして(1)より攻撃的なフィード(2)常に攻撃の第一歩としてプレー(3)広い守備範囲(4)失敗を恐れない、という4つのポイントを挙げている。
「サッカーとともに進化させなければいけなかったんですけど、ゴールマウスをしっかり守るのは前提に、より攻撃的なフィード、常に攻撃の第一歩としてプレーする。そして、広い守備範囲でゴールを守る。失敗を恐れないことが理想のGKだと僕は思います」
目下の目標は「GKが人気のあるポジションになるため」 解決法の一つも提案
引退後は指導者としてのキャリアを歩みたいと口にした川口は「やっぱり自分はサッカーでここまで人生を歩んできたので、現場で指導者として自分の経験したことを伝えたい」と力を込めた。さらに「常にサッカーは進化しているので、そのための勉強をしていきたい。指導者としての歩みを始めたいと思っています」と公言している。
川口が目下の目標に掲げているのは、「GKが人気のあるポジションになるため、どうしたらGKを最初にやりたいとなるかというところだと思います」と切り出した。その解決法の一つとして持論を展開している。
「GKのプレーのカッコよさ、かといって、ただセービングすればいい、ダイブすればいいという問題ではないんですけど、派手なプレーとは言いませんが、動きがかっこいいと。そういうところから入るのもありかなと思います。フォームや形、そういうものにこだわりたい。容姿とかそういうことでなく、見栄えは大事だと思う」
指導者としてのビジョンを描いている川口は、自身の経験を基に“理想のGK”育成に臨む構えだ。
(Football ZONE web編集部)
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