日本人であれば誰しも一度は口にしたことがあるといっても過言ではない?お煎餅「歌舞伎揚」

昭和35年に発売されロングセラーを続けています。子供の頃、おばあちゃんのゲートボールについていってご褒美に歌舞伎揚をもらったこと、いい想い出…。

そんな歌舞伎揚ですが、実は歌舞伎揚には四角い形と丸い形の2種類があるのを知っていますか?私は子供の頃からずっと食べていたのに、つい先日初めてその事実を知ってびっくり。…自分の観察力の乏しさに震えたんだ。

歌舞伎揚って食べる前に袋の中で割ってから食べませんか?そのために丸や四角の元の形がわからなかったのかも。

知り合いにこのことを”大発見!”とばかりに得意気に話したら「うん、知ってる。」とさらりとあしらわれてしまったので、四角と丸の2種類の歌舞伎揚の存在は結構知られていることなんですかね?

でもなんで四角と丸の歌舞伎揚があるのでしょうか?

かたちの違いは家紋デザインの違いによるもの

歌舞伎揚の表面をよく見てみると、うっすらと模様があるのが確認できます。実はこの模様は家紋のデザインなんです。歌舞伎揚には家紋デザインがあしらわれていたんですね。

四角と丸の形の違いは家紋デザインの違いによるものだったんです。四角と丸の割合は、丸のほうが圧倒的に多く、家紋のデザインは12種類存在するそうです。

でも実際に家紋のデザインを確認するのはかなり至難の業。公式サイトによると、現在の歌舞伎揚は嗜好の変化に合わせてソフトに仕上げるようになっていて、家紋のデザインは見えにくくなっているとのこと。

揚げる前はこんなかんじでくっきり家紋が入っているのがわかります。

みなさんも歌舞伎揚を食べる時、どんな家紋が入っているか確認してみてください。四角の家紋デザインは比較的わかりやすい気がしました。

 
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