旅行で日本を訪れる中国人が増えており、日本人の礼儀正しさはよく知られるようになった。しかし、中国人にとっては、日本と母国とではマナーが違うために戸惑うこともあるようだ。中国メディアの今日頭条は11日、日本で恥ずかしい思いをしないように、日本の店で会計する際に「優雅な客と見られる方法」をレクチャーする記事を掲載した。

 記事はまず、日本人は行列を作るのが好きだが、行列を作る時や会計時に「優雅な雰囲気」を出していると紹介。外国人ならば許されるとはいえ、日本で恥ずかしい思いをしないためにも、日本のマナーを知って「優雅な客」になろうと読者に呼びかけた。

 では、どうすれば日本で「優雅」に振舞えるのだろうか。記事はまず、日本の店では会計で列を作ることが多いのでそれをよく意識し、うっかり横入りしてしまわないように注意を促している。店によっては、列ができた時のために足元にテープで線が引いてあることもあるので、その線に沿って並ぶと他の客の妨げにならないと紹介した。

 また、レストランでは入り口に名前と人数を記載する店があり、書いた後は呼ばれるまで他の客の邪魔にならないように気を使って待つこともレクチャーしている。中国と違い日本人は、食事代を割り勘にすることに慣れているので、店員に言えば別会計にしてくれることが多いとも紹介している。

 また、「優雅に支払いする」ための方法も紹介。日本は現金払いが主流で、モバイル決算が定着している中国とは違うため、「会計の前にお金を準備しておくこと」も意識しなければならない。消費税があるため、小銭が必要な場合も多く、中国人にとって現金で払うのは手間取ることが予想される。さらには、会計では中国にはない「トレー」を使うことや、おつりを店員が客と一緒に確認する習慣があることも紹介している。

 このように見てみると、日本と中国とでは習慣が違うため、日本でマナーを守りながら買い物や食事をしたりするだけでも、中国人にとっては難易度が高いことがわかる。楽しい旅の思い出を作るためにも、日本の習慣を理解して「優雅な客」になることを意識してもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本ではお金を支払う側にも礼節が求められる! 日本で「優雅な客」に見られるためには=中国