インドで売れている炊飯器が日本へ逆輸入
Automatic Cookerが気になりすぎ!


炊飯器でごはんを炊く」という習慣がなかったインドで、炊飯しながらカレーも同時にできる『Automatic Cooker』を開発し、販売してきたパナソニック。単機能ではなく調理もできる機能が受け入れられ、今はインドの家庭で当たり前のように使われている。30年かけて普及させた同製品だが、今度はインドから日本に輸出するとのこと! 一体どんな製品なの?

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手軽さがウケてインドで認知度急上昇!

パナソニックインドで開発し、現地で販売中の“カレーもできる炊飯器”が売れているという。下に研いだ米と水を入れ、材料を入れた調理用のアタッチメントを上部に乗せてスイッチを押せば、同時に調理できる。カレーライスも簡単にできてしまうという優れモノだ。

インドでは炊飯器でごはんを炊きながら、一緒にカレーやスープを作ることができる手軽さがウケて、同製品の普及が加速し、現在ではキッチンの重要な調理器具の1つとして親しまれ、当たり前のように使われているという。

そしてなんと、インドから日本に逆輸入されることが決定した。このニュースはカレー好きにとって見逃せない!

インドで発売された日本向けの炊飯器『Automatic Cooker』!

インドのニーズに合わせて調理もできる炊飯器を開発
炊飯器は日本生まれの調理器具だ。米を主食とし、米に対してこだわり続けている日本人は、炊飯器に対する要望も高い。海外からの旅行者による「炊飯器の爆買い」も記憶に新しいが、なんとインドで生産・販売されたパナソニック炊飯器が大人気となっている。

パナソニックは、1988年9月にインド松下電化機器株式会社(現、パナソニックAPインド株式会社)を設立。インドで実際に炊飯器を生産、販売をスタートしたのは1990年となる。

米食文化に着目しての進出だったが、当時のインドには炊飯器でご飯を炊くという習慣はなく、炊飯しかできないという単機能は受け入れられなかった。そこで、「炊飯以外に何かできないのか」という現地の声に答えて、炊飯と同時に蒸し調理や煮炊きまでできるアタッチメントを開発し、1992年6月に発売。市場自体を開拓してきたという。

需要は年々伸長し、インド国内向けで70万台、輸出向け30万台の規模に拡大しており、2018年6月には累計生産台数1000万台を達成している。

インドではRice Cookerではなく、『Automatic Cooker』として家庭のキッチンに浸透。購入後の調査結果によると、近年では毎日使っている家庭も多いそうだ。

インドでは『Rice Cooker』ではなく、『Automatic Cooker』として認知されている。

なお、インドでは大小さまざまなサイズの『Automatic Cooker』を販売しており、アタッチメントだけでも販売している。また、ピンク、ブルー、ゴールド、グリーン、シルバー、バーガンディなどのカラー展開も好評だ。現地ではブルーの人気が高いという。

最も小さい0.3Lの『Automatic Cooker』は『BABY Cooker』の愛称で販売され、宗教の関係で食べ物に制限がある方が旅先のホテルで自炊するために用いたり、赤ちゃんの食事を作るために使用されている。

日本ではインド製の0.3Lモデルが『ミニクッカー』の名称で発売される。インド国内ではピンク・ブルー・グリーン・バーガンディ・シルバーの5色を展開しているが、日本ではホワイト・シルバー・ピンクが発売される予定だ。

炊飯器に関しては目が肥えており、品質に厳しい日本人だが、インドでも日本同様に高い生産品質を実現。2018年8月から既に日本向けの出荷を始めているとのことで、安心して使えそうだ。

インドでは「炊飯しながらチキンカレーも一緒に作れる」という触れ込みで、家庭に受け入れられた。カレーの材料を上部のアタッチメントに入れておけば、ごはんと同時にカレーもできる、カレーライス好きにとってはたまらない炊飯器だ。

現地の声に答えて、炊飯と同時に蒸し調理や煮炊きができるアタッチメントを開発!
アタッチメントが付属しており、米を炊きながらカレーも同時に調理できる。

これは日本発売が待ち遠しい! ……と、ワクワクしていたが、残念ながら日本ではアタッチメントは付属しないとのこと。ぜひ日本でもアタッチメント付きを発売してほしい!

【世界一美味しいカレーが食べたい】

パパもママも子どもも、そしておじいちゃんおばあちゃんも、みんなカレーが大好きです! たぶんカレーが嫌いな人なんてこの世にいません(断言)。本誌スタッフも当然全員カレー好き。でも、うちは残念ながら食の雑誌ではないので、「このカレーが星3つ」とは決められません。なので、本誌スタッフ全員、自分にとっての世界一美味しいカレーを探しました。皆さん、ぜひこの特集を読んだ後、の舌で確かめてみてください。今回紹介する世界一美味しいカレーの数々を。

※『デジモノステーション』2018年12月号より抜粋。

text石井和美


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掲載:M-ON! Press