ママにとって、我が子と直接接する保育士さんは、とても身近な存在。そんな保育士さんに、ママたちはどう映っているのでしょうか。

こういうママはカッコいい!保育士から見た「理想的なママ」の共通点

その知られざる本音の中から、本記事では、保育士さんにとって「これは困った…」と感じるママ像を探ります。

記事「こういうママはカッコいい保育士から見た「理想的なママ」の共通点」では、保育士さんから見た「カッコいいママ」についても探っていますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

保育士が感じた「お困りママ」5タイプ

保育士歴30年の保育・子育てアドバイザーの上野里江さんに、まずは実際にいたお困りママの特徴を5つ挙げていただきました!

1.子どもの話より自分の話

上野里江さん(以下、上野)「個人面談や懇談会など、ママと話をする機会に困るのが、子どもの話よりママ自身の身の上話がメインになってしまうこと。

子どもにまったく関係ないわけでもなく大事な話ではあるけれど、メインはやはり子どものことである必要があるため、困ってしまいます。また話し出すとなかなか途中で切れないのが困りものです」

2.忘れ物が多い・時間を守らない

上野「保育園は集団生活。きまりや約束があるのですが、登降園時間を守らないのは困りもの。急なアクシデントは仕方ないけれど、自分都合の理由で守らないのはどうしたものかと、頭を悩ませることがあります。

忘れ物で一番困っているのは子どもなので、子どもの気持ちを伝えますが、あまり響かないのも特徴です」

3.ボスママ

上野「今の時代は、SNSでクラスママの横のつながりが密になっています。このことから、園の対応、先生のことなどの噂話がママたちの中心になっているところがあります。

このような中、良い意味で悪い意味でも周りのママに強い影響力を持っているママは、特に関わり方がむずかしいですね」

4.どんなときも自分中心

上野「フレックスタイムで働くママがいたのですが、朝はゆっくり出社できるからと、子どもは朝8時過ぎに起こし、登園も遅いんです。

保育園の活動時間については伝えていますが、どこまでも自分の都合優先なので、子どもはクラスのみんなで一緒に行く散歩に間に合わないことも。伝え方がむずかしくて、困りものです」

「お困りママ」にならないためには?

5.バタバタママ

上野「朝大忙しなのはよく分かるのですが、自転車の後ろに乗せた子どもに菓子パンを与え、園に着いてもまだ食べていることがあります。

よく見たら、子どもは下着ではなくパジャマを着ていて素足のまま。生活リズムが乱れていることを感じますが、なかなか改善されず。きっとママ自身も困っていると思うのですが、どこから手を付けたらいいのやら…」

「お困りママ」にならないための対処法

これらのママ像、思い当たる節があったら要注意! 保育士さんたちだけでなく、周りの色んな人たちからも「お困りママ」と思われている可能性も。こんなママにならないためにはどうすればいいのでしょうか。

1.時間の使い方・優先順位を見直し、心にゆとりを持つ

上野「どのママも仕事と子育ての両立をがんばっていて、日々精一杯過ごしていると思います。ですが、バランスが上手く取れていないのかな?と感じるのも事実。

時間の使い方や優先順位を見直して、心にゆとりを持つこと。そして『自分を大事にする』と『自己中心的』の違いを考えてみるのがよさそうです」

2.大人としてのマナーを身につける

上野「保育園は、子どもが初めて出会う集団生活の場。きまりや約束を守ることの大切さは、大人がお手本になって伝えていくことが一番大事だと思います。ママとしてだけでなく、大人としてのマナーを身につけることが大切だと思います」

今、お困りママかも?と思っているママは、早くそこから脱して、カッコいいママに大変身すれば、きっと保育士さんからの評価も上がることでしょう。毎日忙しいですが、ふと、自分の行動、発言を振り返ってみることは大切かもしれません。

【取材協力】上野里江さん

保育・子育てアドバイザー
保育士歴30年。保育園・幼稚園・子ども園で3000人以上の親子と関わり、その後3年間療育に携わる。子どもに関わる大人を元気に笑顔に!子育てにもっと笑いを!をモットーにコラム執筆、商品監修、講座、相談を行っている。