アメリカのメジャーリーグ球団ボストン・レッドソックスに所属し、現在は日米野球にも出場中のヘクター・ベラスケス投手が11月13日、自身のインスタグラム上に掲載した“原爆に関する不適切な投稿”を謝罪している。

 事の発端はベラスケスがインスタグラムのストーリー機能を利用して公開したショートムービーで、そこには広島の原爆ドームやその周辺の様子が写され、爆弾マークのスタンプや“Atomic bomb”の文字が合成されていた。騒動となった直後にベラスケスは自身のインスタグラムを非公開としたが、13日に取材陣の前に姿を見せると、「日本の皆様だけでなく、すべての皆様に申し訳ないと伝えたい。メキシコの知り合いに写真、ビデオを通して伝えようと思ったけど、伝え方を間違えました」と謝罪した。

「地元の知り合いに広島を説明するための動画だったというような釈明を行ったベラスケス。普段であればより炎上していたかもしれませんが、やはり原爆Tシャツ騒動に揺れる防弾少年団の影響が大きく、迅速に謝罪に動いたベラスケスには『謝る常識があるなら、良し』『直ぐに気付いて謝罪したことは評価できるが…』『謝らない某グループより、遥かにマシ。誰にでも間違いはあります』など、寛容な反応が目立ちました。防弾少年団については13日夜に所属事務所が謝罪の声明文を発表しましたが、ネット上では対処の遅さへの指摘や本人たちの謝罪会見の実施などを要求する声が多く、ベラスケスへのリアクションとは相反するものでしたね」(スポーツ紙記者)

 誰にでも過ちはある。つまり、その後の対応のスピードや誠意の見せ方で世論は大きく揺れ動いてしまうということだろう。

(木村慎吾)

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