国交省は役所の中でも一番理解に苦しむ施策を行う。歴史を見てもサンルーフを禁止したりドアミラーを禁止したり、自動ブレーキを禁止したり。今だって赤信号や止まれ標識を検知しての制御を絶対認めない。根拠無い情緒的な施策ばかりしてきた。

そんな国交省、今度はスタッドレスタイヤを付けている車両も大雪警報出たらチェーン装着しなくちゃ走れなくするという。

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シーズン何度か発生した大雪時の大規模スタック対策らしい。全国で200カ所程度のスタックしやすい箇所を対象にするようだ。チェーンを巻けば問題は解消するのか?

●副作用が大きすぎる

今年1月22日首都高中央環状線トンネル10時間詰まった。原因は8%の上り勾配でトレーラースタックしたためだ。スタックしたトレーラーヘッドチェーン巻いていたのに、であります

スタックの名所である志賀高原は路面凍結時、係員が出て4WD車以外はスタッドレスタイヤでもチェーン装着を指導している。日頃からスタッドレスタイヤだけじゃ歯が立たない場所について言えば、ローカルルールで対策出来ていると思う。

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問題となるのは昨今の大雪でスタック続出になる状況だ。結論から書くと、国交省が行おうとしてるチェーン規制、副作用が大きすぎる。

確かに過去発生した大規模スタックの何割かはチェーン規制で何とか対応出来たかもしれない。されど実際の雪道を知っていると、雪が集中して降る場所など日本中どこにでもある。そもそも気象庁が出す大雪警報事態、的中率高くない。タイして降らないことだって普通。

●都内の超大雪は年に1~2度

一方、長時間通行止めになってしまうような大雪など非常にレアケースです。めったに起きない。

仮に全国にある7%程度の登り勾配区間(チェーン装着しても8%でスタックした)全てを大雪警報時にスタッドレスタイヤ車のチェーン規制したら、全国にチェーン装着のチェック場所と装着場所を作らなければならないだろう。また、雪の量が少ない路面でチェーン規制したら、大型車だと道路を激しく傷める。道路補修業者に仕事を出すための規制かと思ってしまうほど。

また、チェーン規制してもかつてない規模の大雪が降れば、スタックするクルマも出てくるだろう。決定的な対応策にならず、それでいて道路や運送コストに与える影響は大きすぎる。今回のチェーン規制、行うより、行わないまま今までの頻度でスタックが発生している方が社会全体の負担は小さいと思う。ただスタックを容認する、というのも愚かだ。知恵を絞ればいいだけ。

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高速道路首都高に代表される有料道路は、きめの細かい通行規制を行えば良い。首都高の大雪だって年に1度あるかないか。トレーラースタックも、出口規制すればよかった。一般道については大規模な通行止めとなった場合、原因を作った車両のドライバーに厳しい罰則を与えればいいだろう。そうすれば大雪の中、条件の悪い道を走り続けるようなムチャもしなくなる。

●性能の伴わないスタッドレスタイヤこそ規制すべき

また、国交省アイスバーン性能が良くないスタッドレスタイヤも雪道用タイヤとして認めている上、性能の表示や他銘柄との性能比較広告を禁止している。これも全面的に見直し、ラベリング制度を導入すべきだ。同時にアイスバーン性能を確認。基準に達しないスタッドレスは雪道用タイヤとして求めなければ良い。完成検査問題より圧倒的に安全性改善に寄与する。

国交省は意見募集中

上にリンクした通り国交省は意見を求めている。たまには電話して考え直すよう、お願いしてみたたらいかがだろうか。

●コレが国土交通省・警察庁からリリースされた
「チェーン規制等に関する改正案のパブリックコメント募集中!」

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( 国沢光宏)

 

国交省はスタッドレスタイヤ履いていてもチェーン装着しろと言い出した(http://clicccar.com/2018/11/16/654193/)