広大な敷地内にはさまざまな種類の広葉樹があり、表情豊かな紅葉が楽しめる。なんと言っても木々の下に群れ遊ぶシカは、奈良公園でしか見られない光景。紅葉の名所となっている社寺や文化施設も隣接し、古都らしい情緒あふれる景観が広がる。公園東側にそびえる、高さ342mの若草山へのハイキングもおすすめ。<※情報は関西ウォーカー(2018年11月6日発売号より)>

【写真をみる】浮見堂は、春日参道南側丘陵地一帯の浅茅ヶ原園地内にある/奈良公園

■ シカが戯れる真紅の公園には紅葉の名所がたくさん

六角形の屋根が特徴の東屋の中から、360度の風情ある秋の情景を眺めてみて。

【ベスト観賞タイムは7時半】奈良の一大観光スポットとあって、土日祝の日中は混雑することが多い。早朝に訪れて奈良公園をのんびり散歩し、寺社には開門直後に参拝を。

中から池周辺の紅葉を眺めよう。

周辺の紅葉狩りも一緒に楽しんで。

「浮見堂は、春日大社から浅茅ヶ原園地の林を抜けた先にある、水辺の憩いの場です。風のない日には、池に東屋と紅葉が映り込む絶景を楽しむことができるので、秋の奈良公園で絶対に訪れてほしいポイントです」と、奈良公園事務所の和田佳美さん。

■ 見どころを巡ろう

【大仏池の大イチョウ東大寺大仏殿の北西側にある池。周辺を紅葉の巨木が彩り、なかでも東側の大イチョウは輝くような色付きに。

【手向山八幡宮】菅原道真の歌で知られる手向山の山麓にある神社も秋色に染まる。<電話:0742-23-4404 時間:自由 料金:無料>

【春日野園地】広大な芝生が広がるスポットは、周辺が色とりどりの紅葉であでやかに。弁当を持参すればピクニックも。

【飛火野園地】奈良公園周辺では最大の名勝とも言える広大な公園。行き交うシカとナンキンハゼといった紅葉の共演が楽しめる。

「保護されてきた原始林が広がる春日山遊歩道。シーズンでも比較的人が少なく、ハイキングをしながら紅葉狩りが満喫できる穴場です。夕日に照らされた幻想的な紅葉もおすすめですよ」と、奈良公園事務所の和田佳美さん。

■ 映像展示などを加えて東大寺ミュージアム再開!

設備を充実させ5か月ぶりに再開。大仏様について、より理解を深められる映像が登場したほか、最新のLED照明で幻想的な空間に。

東大寺ミュージアム<電話:0742-20-5511 時間:11~3月は9:30~17:00 休み:なし ※臨時休館あり 料金:大人600円>

奈良公園<住所:奈良市東大路町ほか 電話:0742-22-3900 時間:園内自由 休み:なし 料金:無料 駐車場:あり(有料) アクセス:近鉄奈良駅より徒歩5分>(関西ウォーカー・関西ウォーカー編集部)

蓬莱橋で結ばれる鷺池に浮かぶ絶景浮見堂/奈良公園