旋盤(PetrBonek/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

16日午前、宮城県の金属加工会社で職場体験をしていた中学2年生の男子生徒が、機械で指を切断する大けがを負う事故があった。ネットではこの事故を受け、「その経験は必要なのか?」など疑問の声が湧いている。

 

■油圧カッターで作業中に…

16日午前10時頃、宮城県利府町の金属加工会社で、中学校の2年生の男子生徒(14)が油圧カッターで作業をしていたところ、誤って左手の中指を切断。第一関節から先を切り落とす大けがを負ったという。

男子生徒は11月12日から別の男子生徒と2人で、この会社に職場体験に来ていて、事故当時は社員が隣に付き添いながら油圧カッターで金属を切断していたとのことだ。

 

■「ただただ気の毒」と悲痛の声

職業体験中の思わぬ悲劇に、ネットからは「ただただ気の毒」「不運だった」と悲痛の声があがっている。

・想像しただけで痛々しい。隣に社員が付いていた先での事故だから、これはもう不運だったとしか言いようがない

 

・ただただ、気の毒な事故です。失った指はもう戻らないという現実を受け入れるしかない

 

・この生徒さんも、まさかこんな悲劇を迎えるとは思ってもいなかっただとう。心のケアが必要になると思う

 

・本当にかわいそう。体験で大怪我を負うなんて本末転倒でしょ…

 

こうした声の中には、「もう一人もトラウマだろな」と一緒に来ていた他の生徒を気遣う声もみられた。

 

■「その経験必要?」と疑問の声も

一方で、油圧カッターで金属を切断するという体験について、「どういう理由で選ばれた?」「その経験必要?」と疑問の声が多くあがっている。

・体験学習で油圧カッター実技は必要なのだろうか?

 

・学校を出た先での事故というのは、危機管理が本来より難しい。だから大事なのは、油圧カッターをどうしても使わざるを得ない状況だったのかどうかだろう

 

・こういう体験より、こんな仕事もあるんだ! と発見になるような、そういう社会科見学の方がよっぽどためになると思う

 

・どういう理由でこの体験が選ばれたのか、学校側はそれを明確にする必要がある

 

中には、「そもそも職場体験は必要なの?」とそれ自体の存在意義を問う声も見られた。職場体験中の事故だけに、会社や学校の責任を問う声もあがる中、やはりその根底にある体験先の「選定理由」に疑問を投げかける人が多くみられた。

二度と同じような事故が繰り返されないことを、願うばかりだ。

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(文/しらべぇ編集部・清水 翔太

職場体験中の中学生が指を切断 事故状況に「その経験必要?」と疑問の声も