芥川賞作家・中村文則のデビュー作を映画化した『銃』の初日舞台挨拶が11月17日にテアトル新宿で開催され、村上虹郎、広瀬アリス日南響子新垣里沙岡山天音、後藤淳平(ジャルジャル)、武正晴監督、原作者の中村文則、プロデューサーの奥山和由が登壇。リリー・フランキーが舞台挨拶に遅刻し、村上が「リリーさんまだ(宣伝を)なにもやっていない」、広瀬も「リリーさんが『(初日は)胸に穴の空いたTシャツ着て行く』と言っていた。楽しみにしていたのに」とボヤくなど、“欠席裁判”で会場を大爆笑させた。

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銃を拾ったことから、運命を狂わせていく大学生・トオルの姿を描く本作。続々とメンバーがステージに上がるなか、登壇予定のリリーが不在。奥山プロデューサーは「リリーさんがもう少しで来るはずなんですが…」とこぼし、村上も「リリーさんに『宣伝お願いします』って言っていたのに、まだひとつもやってくれていません。今日を心待ちにしていたんですが。ここ、リリーさんって書いてありますよね?」とリリーの立ち位置を確認して、会場も大笑い。

広瀬は、先日リリーバッタリ会うことがあったそうで「『俺は舞台挨拶に、胸に穴の空いたTシャツを来ていくから、アリスも着て行こう』と言っていた。すごく楽しみにしていたのに」と明かしつつ、「今日はリリーさんの話で盛り上がっていきたい」とお茶目な笑顔を見せていた。

リリー不在”をいじるなか、スタートから7分ほど経ったころにきちんとしたスーツ姿でリリー本人が登場。村上は「スターは遅れて登場する」と冷やかし、リリーは「すいません。12時からだと思っていた。奥山さんからそう聞いた気がする」と開始時間を勘違いをしていた様子。奥山プロデューサーも「間違えたかもしれない。すいません!」と認めていたが、「今日を楽しみにしていた」と続けて周囲を失笑させたリリー。胸に穴の空いたTシャツを着て来る予定だったことを追求されると、リリーは「なにか俺らにできることがないのかとアリスと話していた。お互いにどれだけ露出できるかと」と映画初日を祝うためのアイデアだったそうで、「打ち合わせがちゃんとできなかった」と実現できなかったことに肩を落としていた。

劇中では村上が徐々に狂気が満ちていく主人公を熱演しているが、リリーは「こいつのお父ちゃん(村上淳)とは友だち。(虹郎は)才能も性格も、親のいいところだけをもらったなという感じ」と村上を絶賛。村上も「うれしい」と照れくさそうな笑顔を見せていた。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)

リリー・フランキー、勘違いで遅刻!