11月16日に放送されたバラエティ番組「タモリ倶楽部」(テレビ朝日系)で、人気コーナー「空耳アワー」のADに“衝撃の出来事”が起きたと紹介された。     

それは今年8月末のこと。東京・神田神保町にあるレンタルCD店「ジャニス」が11月いっぱいで閉店するという情報が発表された。1981年以来、レコードやCD、DVDのレンタルを行い、“音の図書館”をコンセプトに廃盤や稀少盤など約8万枚を取り揃えていたという。  

空耳アワー」はコーナーが始まって以来、ジャニスから毎回80枚から100枚以上のCDを借りており、時にはそのレシートの長さは60センチ以上にもなったとのこと。ADらは「アフリカの音楽から東欧のロックまで揃えてあってジャニスさんで大部分カバーできた」「CDには歌詞が付いていて助かった」「閉店したらこれからどうやって音源を揃えればいいのか」といった声が上がる。

ADらはジャニス土下座して存続を願ったが、やはり無理であると言われてしまい、番組では「今後配信に頼るか……もしくはコーナーを止めるか」という声が上がっていた。


☆「ジャニス」閉店の挨拶(公式サイトより)

アナログレンタルの時代から37年、この神保町の地で店舗を変えながら「音の図書館」としてお客様に様々な音楽をご提供させて頂きました。アナログからCDに、さらに配信に。家庭での再生からウォークマンから始まる音源の携帯に。音楽の聴き方はこの37年の間にめまぐるしく変化してまいりました。

その中で常にジャニスが目指していたのは「色々な音楽を沢山の人に聴いて頂くこと」でした。様々な国、人の間で生まれる数多のジャンルの音楽をレンタルという形で多くのお客様にご提供する事で、より豊かな音楽体験のお手伝いを出来ればと営業を続けてまいりました。

かつてそうであったように音楽の聴き方は新しい時代に移るのかもしれません。ですが音楽によってもたらされる喜び、胸を締め付けられる悲しみ、言葉にできない高揚や、心をなぐさめる静けさは人が音楽を聴き続ける限り変わりなくある事と思います。

あらためまして37年間 本当にありがとうございました。