松本が4年ぶり、大分が6年ぶりのJ1昇格! 福岡は最終節で7位に転落し涙を呑む

 J2リーグの最終節が17日に行われ、松本山雅FCがJ2初優勝と4年ぶりとなるJ1昇格、そしてJ3降格経験のある大分トリニータ2013シーズン以来のJ1復帰を決めた。これによって混戦となっているJ1残留争いの降格枠が「2」となり、17位以下が確定しているV・ファーレン長崎のJ2降格が決定。それ以外のJ1昇格争いと残留争いが、今後どのような展開を見せるのかをここで整理してみたい。

 42試合の激闘を終え、J2の7位までの順位は以下の通りとなった(カッコ内は得失点差)。

1位:松本 勝点77(20)
2位:大分 勝点76(25)
<ここまでJ1自動昇格>
3位:横浜FC 勝点76(19)
4位:町田 勝点76(18)
5位:大宮 勝点71(17)
6位:東京V 勝点71(15)
<ここまでJ1参入プレーオフ出場>
7位:福岡 勝点70(16)

 FC岐阜に0-0で引き分けアビスパ福岡が、第41節終了時点で7位だった大宮アルディージャファジアーノ岡山に1-0で勝利)にかわされ、涙を呑む形となった。

 そして最も注目が集まったのは、J1ライセンスを持たないFC町田ゼルビアだった。2位以内に入ればJ1自動昇格枠が「1」になるところだったが、東京ヴェルディ戦で1-1の引き分けに終わり、同じくドローに終わった松本(徳島ヴォルティスと0-0)、大分(モンテディオ山形と1-1)を勝ち点で上回れず4位に終わった。

 町田が4位に終わったことで、J1とJ2の昇降格の状況を整理すると次のようになる。

【J1・残留争い】
17、18位がJ2に自動降格。16位がJ1参入プレーオフ決定戦出場。

【J2・昇格争い】
松本、大分の自動昇格決定。横浜FC、大宮、東京VがJ1参入プレーオフ出場。


3位の横浜FCプレーオフ1回戦を免除

【J1参入プレーオフ】
[1]プレーオフ1回戦:大宮vs東京V(11月25日) ※3位の横浜FCは試合なし
[2]プレーオフ2回戦:横浜FCvs[1]の勝者(12月2日
[3]プレーオフ決定戦:J1の16位vs[2]の勝者(12月8日

 3位の横浜FCは1回戦が免除され、連勝すれば2007シーズン以来のJ1復帰を果たせることになった。


柏は次節黒星なら無条件で、勝利しても2009年以来3度目のJ2降格決定の可能性

 一方、J1は町田の4位を受けて自動降格枠が「2」に。すでに17位以下が確定した長崎は2試合を残して1年でのJ2降格が決まった。また、現在勝ち点33で17位の柏レイソルも、第33節のセレッソ大阪戦に勝利しても、勝ち点37で並ぶ14位湘南ベルマーレ、15位サガン鳥栖、16位名古屋グランパスがすべて勝利した場合、勝ち点差「4」が埋まらず2009年以来3度目のJ2降格が決定する。

 そしてプレーオフに回る16位は、現時点で勝ち点41で並ぶ11位横浜F・マリノス、12位ヴィッセル神戸、13位ジュビロ磐田にも可能性があるが、最終節に名古屋vs湘南があるため、2試合で勝ち点1を積み上げれば残留を確定できる状況のため、湘南、鳥栖、名古屋の3クラブの争いが濃厚となっている。特に名古屋と湘南は、最終節での直接対決が文字どおり雌雄を決する一戦となりそうだ。


Football ZONE web編集部)

J2リーグ順位表【表:Football ZONE web】