赤ちゃんと過ごしていると、コミュニケーションの方法や遊び方について迷うママは多いのではないでしょうか。ここでは、赤ちゃんとどのようにコミュニケーションを取り遊べばよいのか、また月齢別の教育や知育に良い触れ合い方についてもご紹介します。 専門家の意見も合わせてご紹介していますので、参考にしてみてくださいね。



赤ちゃんとのコミュニケーション方法とは?

赤ちゃんとコミュニケーションをとる時に特別なことは必要ありません。大切なことは、赤ちゃんに言葉をかけてあげることです。 難しく決め込む必要はなく、その時に思ったことを言葉にして話しかけてあげましょう。「風が気持ち良いね」や「おなかがすいたのかな?」といった、ごく普通に思ったことを話しかけましょう。をかけられることで赤ちゃんは安心し、ママやパパとの信頼関係を築くことができます。また、赤ちゃんとのスキンシップを積極的にとることも大切です。 スキンシップをとることで、オキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌され、赤ちゃんは不安が和らぎ、気持ちが安定します。手を握る 頭をなでるなど いろいろとスキンシップを取ることで愛情表現をしてあげましょう。 また、泣いていたら抱き上げてあやしてあげることは赤ちゃんとの信頼関係を強くします。何かあったときにパパやママに頼れるという気持ちを育むことは大切です。



赤ちゃんとの過ごし方がわからないママからの相談

寝てばかりだった赤ちゃんも、寝返りが打てるようになると起きている時間が長くなります。ママを求めて泣いてしまい、家事がままならなくなる時期でもあります。 赤ちゃんとどうやって過ごすのがよいのでしょうか。 ママからの相談:「赤ちゃんと二人だけの時間がとても長く感じます」




産まれてからはおっぱいを飲んで寝ての繰り返しでしたが、5か月になると起きている時間が長くなり、家事をしようと少し離れると泣いてしまいます。私以外には人見知りし、預けることもできません。寝返りできるようになったばかりで、二人きりでどうやって遊べばよいかわかりません。夫がいない昼間、子どもと二人だけの時間がとても長く感じます。(30代・女性)




特別なことは必要ナシ。いっしょにいて話しかけてあげて

ママからのこんな相談に対して、専門家からはこんな答えが返ってきました。




『ママがそばにいてくれて、かまってくれることが赤ちゃんの安心につながります。家事をするときは、おんぶをして行ったり、ベビーチェアに座らせて赤ちゃんから見えるところで行ったりしましょう。 特に何もしなくても、側についてあげるだけでよいのではないでしょうか。一緒に横になって音楽を聞いたり、話しかけたり、手を握ってあやしたり、まだ理解できなくても、絵本を読んであげてもよいと思います。 散歩がてら買い物に行ってもよいですし、お母さんが側にいること、かまってくれているということが安心につながりますから、二人の時間を楽しむようにしてください。(産科・婦人科看護師)』





『家事をしなければならない時は、おんぶや抱っこでしてみてはいかがでしょうか。また、ベビーチェアが使えるようなら、ベビーチェアに座らせて、お子さんが見える位置で家事をしてはいかがでしょうか。 洗濯物をたたむのはお子さんの横でもできますし、家事をするときは、お子さんに話しかけながらやってみてください。(産科・婦人科看護師)』




お散歩にも出かけてみて。今だけの二人きりの時間を楽しんで


『5か月ならお散歩に連れて行ってあげるのもよさそうです。興奮し過ぎないよう、少しずつ出かけましょう。子どもが歩き出せば慌ただしい毎日になります。今だけの時間を楽しみましょう。 5か月であれば、少しずつ外に出てみましょう。一番暑く日差しが強い時間帯を避けるとよいですよ。また、出かけるときは日よけをしっかりしましょう。 遠くへ行く必要はありません。家の周りをぐるりと回るだけでも、赤ちゃんにとっては初めて見るものばかりです。「この葉っぱつるつるしているねー」「ブーブーいっぱい走っているねー」など話しかけながら見ていると、お母さんでも初めての発見がいっぱいです。(内科医師)』





『外に出ると疲れるので、夜もぐっすり寝てくれることが増えます。ただ、最初からたくさん新しいことに触れると、夜まで興奮が続いて寝付きにくくなったり、夜泣きしたりすることもあるので、少しずつ増やしていくようにしましょう。(内科医師)』





『雨の日用に絵本を買っておいて、読み聞かせをするのもよいかもしれません。絵本とはいえ、大人でも楽しめるものがあります。1年も経てば、子どもは歩き回り、あわただしい毎日になります。 今のゆったりした時間も楽しみましょう。(内科医師)』




赤ちゃんはお母さんがそばにいて、かまってくれれば幸せです。家事は赤ちゃんから見えるところでするようにし、天気がよい日はお散歩に出かけましょう。



赤ちゃんの年齢別のおすすめの遊び方とは?

赤ちゃんはママがそばにいてくれるだけで安心します。そして、一緒に遊んであげると、とても喜びます。赤ちゃんの成長に合わせたおすすめの遊び方をご紹介しますので、ぜひ一緒に遊んであげてくださいね。



〈0~2ヶ月の赤ちゃんの特徴〉

生まれてすぐの赤ちゃんは、目があまり見えず近くのものがぼんやり見えている程度です。ママの声は聴き分けられるので、よく話しかけてあげると安心します。 生後1ヶ月頃には、少しなら目の前の物を追うこと(追視)ができるようになり、クーイングと呼ばれる「あー」や「くー」といった声を出すこともあります。生後2カ月頃になると、クーイングが盛んになり、追視に上手くなります。



〈0~2カ月の赤ちゃんの遊び方〉

この頃は赤ちゃんには、話しかけたり、触ったりといったことを通じた遊びがおすすめです。赤ちゃんが口に出した言葉をそのまま真似する「まねっこおしゃべり」や、赤ちゃんの機嫌が良いときに、ねんねさせたまま体をくすぐったりして優しく触る「からだちょんちょん」などが最適です。 他には、赤ちゃんを抱っこしてゆっくりと揺らしてあげるだけでも、赤ちゃんには心地よい遊びになります。



〈3~5ヶ月の赤ちゃんの特徴〉

3ヶ月頃には表情が豊かになり、笑ったり泣いたりの表現が上手になります。聞く力が発達し、音がする方に顔を向けられるようになる子も。 また、自分の身体に気付き、手を見つめて触ったり舐めたりすることもあります。4ヶ月頃には首が座りうつぶせになったり、5カ月頃は寝返りが出来るようになったりする子もいます。 また、目と手の動きがつながり、おもちゃに手を伸ばすこともできるようになります。



〈3~5ヶ月の赤ちゃんの遊び方〉

発達してきている五感を使った遊びをたくさん取り入れてみましょう。赤ちゃんの右や左から、ガラガラと音がするおもちゃを鳴らし、どこから音が鳴っているのか探させる遊びなどが楽しめます。 首が座って赤ちゃんが自分の足を掴むようになったら、左右に優しくゆらゆらと揺すってあげる遊びもおすすめです。これがきっかけで寝返りに繋がることもあります。 また、首が座ったら仰向けに寝たママのお腹の上に赤ちゃんをうつ伏せで寝かせて、赤ちゃんが落ちないように支えながら、身体を優しく揺すってあげる遊びも喜びます。



〈6~8ヶ月の赤ちゃんの特徴〉

6ヶ月頃になると、興味があるものを掴む動きを見せたり、隠れたものが出てくる予想がつくようになったりします。この頃、お座りをはじめる赤ちゃんもいます。 7ヶ月頃にはお座りがしっかりと安定し、座りながら手を動かす動作も上手になります。人や物への関心が高まり、欲しいものがあると声を出す赤ちゃんもいます。 また、個人差がありますが、人見知りが始まるのもこのくらいの時期です。8カ月頃の赤ちゃんは、ずりばいで自分で移動をするようになり、好奇心も旺盛です。また感情表現もさらに豊かになります。



〈6~8ヶ月の赤ちゃんの遊び方〉

6ヶ月頃は隠れたものが出てくると予想できるようになるので、「いないいないばあ」などの遊びがよいでしょう。おもちゃや人形をつかい、いろいろなもので楽しんでみましょう。 身体がしっかりしてくる7ヶ月頃は、身体を使った遊びを喜ぶので「たかいたかい」なども良いでしょう。また、8ヶ月頃は、好奇心が旺盛なので、鏡を使った遊びも楽しめます。 ママと一緒に写ってみたり、赤ちゃんだけ写ってみたりと変化があると楽しめます。



〈9~11ヶ月の赤ちゃんの特徴〉

9カ月には、ハイハイを始める子が多くなり、なかには後追いを始めることも。10カ月頃の赤ちゃんは、つかまり立ちやつたい歩きをする子もいます。 言葉も少しずつ理解し、ママが言ったことを身体で表現できることもあります。11カ月頃は、早い子は少しの間立ったり、数歩歩くこともできるようになったりします。 また、言葉もさらにわかるようになり、大人の言うことが理解できるようになります。



〈9~11ヶ月の赤ちゃんの遊び方〉

9カ月頃には、積み木を高く積んでくずす遊びや、はいはいで転がる積み木やカップを追いかける遊びなど、物の変化の遊びがよいでしょう。10カ月目は、ハイハイもだいぶ上手になってきているので、ハイハイで鬼ごっこをすると楽しめます。 11カ月頃は、つたい歩きがで追いかけっこをしてみましょう。赤ちゃんが手のつけるテーブルなどのまわりで遊びます。人形などを使い、追いかけたり逃げたりすると楽しめます。



〈1歳~1歳半の赤ちゃんの特徴〉

1歳から1歳3か月頃には多くの子が歩くことができるようになります。言葉も意味を理解して話すようになり「ママ」や「ワンワン」などの言葉が出てくることも。自我が少しずつ芽ばえ、自己主張が始まります。 また、1歳半になるころには、ほとんどの子が歩けるように。器用に指先で力を調節することができるようになり、ボールを転がしたり、クレヨンでなぐり書きをしたりができるようになります。 自己主張がさらに高まり、自分でやりたいという気持ちが強くなります。また、すねたり、拒否をしたりといった大人と同じ感情表現をするようになるのもこの時期です。



〈1歳~1歳半の赤ちゃんの遊び方〉

少しずつ歩けるようになる1歳頃は、赤ちゃんの両腕を後ろからしっかりと支えて赤ちゃんをたたせ、ゆっくり歩く遊びが楽しめます。目的地を決めて遊ばせるのもよいでしょう。 好奇心にあふれ、色々触ったり探したりしたいという気持ちが多くなります。引き出しを開けてなかの物を出して遊ばせると喜びます。 ほかには、器用になってきた手指を使い、クレヨンで点々などをうたせたり、なぐり書きをさせたりして遊ばせてもよいでしょう。



赤ちゃんと一緒に遊べる場所

赤ちゃんと一緒に遊べる場所は、全国にたくさんあります。身近なところでは、近所の公園や、自治体が運営する児童館などの子育て支援センターのようなところでも遊ぶことができます。 また、牧場のような自然がたくさんあり、動物と触れ合える場所での外遊びや、室内で遊べるテーマパークでの遊びも喜ぶでしょう。 室内で遊べるテーマパークは大きなボールプールやトランポリン、等身大のおままごとエリアなど、家ではなかなかできない遊びが楽しめるのが魅力です。



飛行機内などの公共の場での遊び方

飛行機内などの公共の場では、子どもが飽きてしまい泣いたりわめいたりしないか心配になることも多いでしょう。周囲に迷惑をかけずに目的地まで無事にたどり着けるように、公共の場でも遊べる遊び方を考えておきましょう。 おすすめは、座っておとなしく遊べる「シールブック」です。ペタペタとシールを貼って遊ぶもので、多いもので500枚以上のシールが付属しているものもあります。 子どもが夢中になって遊ぶことができるので、一冊持っていると便利です。ほかには、塗り絵やお気に入りの絵本を持っていき、機内で静かに遊んで過ごすというのもよいでしょう。 また、お気に入りの音が鳴らないおもちゃを持っていくのもおすすめです。



赤ちゃんとの触れ合いの時間を大切に

赤ちゃんとの遊び方や触れ合いの仕方はとても迷うものです。しかし、一番大切なことは、赤ちゃんと一緒に過ごす時間を大切にし、気にかけ、触れ合うことではないでしょうか。 そのうえで、その時期の赤ちゃんに合った遊びの方法を少しずつ取り入れてあげると、赤ちゃんは大好きなパパやママとスキンシップがとれて喜ぶでしょう。毎日少しでもよいので、赤ちゃんとじっくりと向き合える時間を作ってみてくださいね。



【月齢別】赤ちゃんとのおすすめの遊び方!教育・知育に良い触れあい方は?