いまだ謎の多い深海には、まだ見ぬ面白生物が満載だが、今月発見された新種のホヤ類のルックスがすごくいい感じだ。
この新たなホヤを見つけたのは、かつて新種の肉食の海綿生物を発見したことのある、深海調査に余念がないMBARIモントレー湾水族館研究所だ。
細い長い茎のようなものを支えに、ユラユラ揺れながら栄養を摂取する新種のホヤ。エイリアンエッグにそのまま尻尾つけて泳がせたかのようにもみえるし、とにかくユニークでSFチックな姿だ。
―あわせて読みたい―
凄く・・・大きいです。水中をうごめく巨大なチューブ「ナガヒカリボヤ」
リアルパックンフラワー?大口を開けた半透明の深海モンスター、「オオグチホヤ」
全長4メートル。深海に住む超巨大タコ「カンテンダコ」は食後のクラゲの触手を武器として利用している可能性
水深3300メートルの海底からとんでもない形をした新種の肉食生物が発見される(米カリフォルニア)
単体でもすごいのに、連鎖するともっとすごかった。透明でキュルキュルした神秘の生物、サルパの謎に迫る
New deep-sea species Culeolus barryi
深海で見つかった新しいホヤ
これは、米カリフォルニア州モントレー湾の深海およそ1200mで発見された新種のホヤ類だ。
発見当初は未分類だったが、のちにCuleolus(ツリガネボヤ属)に属する新たなホヤとして、今年5月、研究に携わったMBARIの生物学者ジェームズ・P・バリー博士にちなみ、Culeolus barryiと名付けられた。
細長い茎で体を支えて栄養摂取
Culeolus barryiの体は半透明で、海底に付着する細長い茎のような部分で本体を支えながら、体内を流れる海水中の微粒子から栄養を集めているという。
調査によると、これらのホヤの大きさはばらつきがあり、ある標本は茎のような部分が長さ38cm、幅4.5mmで本体が長さ10.5cm、幅5cmほど。
もう一つの標本は茎のような部分が19cmで幅2.5~3mm、本体長さ6.5cmで幅3.5~4cmほどだという。
本体は一見卵のような形だが、海水が通るようになっている
内部に並んでいる粒のようなものは生殖器官だそうだ
たまに入ってる白いうねうねは無害な線虫とのこと
MBARIの公式ツイート
This tunicate, Culeolus barryi, named for MBARI biologist Jim Barry, lives on the deep seafloor waiting for food to drift by.
More on the #OceansofBiodiversity #MBARI has discovered: https://t.co/GYjwqcLr86 pic.twitter.com/v10xZlS0jW
— MBARI (@MBARI_News) 2018年11月9日
海の底に浮かぶチューリップのような変わった形。こういう生き物が見つかるなんてやっぱ深海って想像以上に奥深いわ。
References:mbariなど /written by D/ edited by parumo
全文をカラパイアで読む:http://karapaia.com/archives/52267629.html
こちらもオススメ!
―動画の紹介記事―
秋の夜長はこんな動画でほっこりしよう。子供とペットたちの優しい関係総集編
最速・最高・断崖絶壁などなど、一度は乗ってみたい!世界10の変わり種エレベーター
これからは顔もDIYする時代。特殊メイク用のワックスで鼻や顎を自ら成形するメイク術が世界的大ブームに
心の綺麗な犬にしか見えない魔法のドア?そしてまた、心の綺麗な少女のみ開けることができるっていう。
木星の外縁に超巨大な緑色の物体が?
―水中生物についての記事―
メダカの学校ならぬサメの大学校!過去最大規模のクログチヤモリザメの産卵場所が発見される(アイルランド)
障害を抱え泳げなくなってしまった金魚が、仲間を得て再び泳げるようになるまでも物語(アメリカ)
リアル・クジラに乗った青年。ロープが巻き付いて苦しむ大型のザトウクジラを救った漁師に賞賛の声
あかんそれは生命線や。アザラシがダイバーの装備に興味をもった。顔から引きはがそうと必死(イギリス)
ヘッドレスチキン(首なしニワトリ)の異名を持つユメナマコが南極海ではじめて観測される
カラパイアの公式アプリがついにリリース!サクサク見やすい、使いやすいよ! https://t.co/0PBhJB1jK7 pic.twitter.com/M1QblHgKJ7
— カラパイア (@karapaia) 2017年12月9日
コメント