シーホース三河は前日のGame1で勝利し、今季のレギュラーシリーズ1勝2敗で迎えた名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの「愛知ダービー」は互いに譲らぬ接戦となったが、3855人のファン・ブースターの後押しを受けて第4Qで突き放し、ホームゲーム7連勝を飾った。

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 元来ディフェンスの強いチームだが、ようやく攻撃のリズムも整って来た。金丸晃輔、ジェームズ・サザランドを中心に攻撃陣がようやくかみ合い始めた。開幕7連敗など出遅れたが、徐々に新体制が機能し始め、十分に地区3連覇を狙える時間は残されていると感じた試合だった。

コートの外では、爽やかな秋晴れのもと、今季初めて豊田市で開催された「創立50周年記念 豊生ブレーキ工業株式会社 Presents シーホース三河ホームゲーム」。今季のテーマは、シーホースタツノオトシゴ)vsドルフィンズ(イルカ)という海洋動物同士の対決にちなんだ「大海戦」!
シーホース水族館(お魚すくい体験イベント)」やアイシンシーホース時代より約20年間に渡りオフィシャルサプライヤーとしてサポートしているコンバースジャパン株式会社、ゼットクリエイト株式会社の協力により、シーホース初の「歴代ユニフォーム展示」を開催。今季のユニフォームを着て撮影できる「なりきりブース」には長い列ができるほどの大盛況で「決戦」ムードを高めた。

1Q 三河 20–19 名古屋D


両者の意地がぶつかり合う激しい試合に

スターティング5は、#12西川、#14金丸、#32桜木、#33ジェレット、#46生原。

#46生原がアグレッシブなリングアタックで先取点を奪うと、名古屋Dは#12中東の3Pシュートで反撃。#24バーレルの連続得点で先行されると、#14金丸が3Pシュートとドライブの連続得点で取り返すエナジー全開の激しい主導権争いが続く。
残り4分に名古屋D#9安藤の連続3Pシュートで5点のリードを奪われるも、ミスマッチをついて#32桜木がダンクを叩き込み、#33ジェレットがブザービーターの3Pシュートを決めて、20-19と逆転して第1Qを終えた。

2Q 三河 32–34 名古屋D (三河 12–15 名古屋D)

9点ビハインドから2点差に追い上げ後半へ

スタートは、#0サザランド、#4狩俣、#14金丸、#32桜木、#33ジェレット。

序盤はシュートがリングに嫌われ、オフィシャルタイムアウトまでの約5分間で#14金丸の2得点のみと苦しむ。名古屋Dは#21笹山が3得点4アシストと牽引し、一時は9点のリードを奪われるが、#16松井のスティールから#0サザランドがファストブレイクや#46生原がアグレッシブなリングアタックで食らいつき、2点差に追い上げて前半を折り返した。

3Q 三河 54–54 名古屋D (三河 22–20 名古屋D)

金丸10 連続得点&3Pシュート対決で観客を魅了

スタートは、#12西川、#14金丸、#32桜木、#33ジェレット、#46生原。

後半は#14金丸のスコアリングショーで幕を開ける。開始早々に3Pシュートを沈めると、ドライブで仕掛けて3連続でタフショットをねじ込んでわずか3分で10得点を稼ぎ出す。
名古屋Dも#0小林、#24バーレルが3Pシュートを決めて一歩も譲らず。#0小林の連続得点で再びリードを許すも、#32桜木、#33ジェレットも3Pシュートを決め返して再逆転。この10分で三河5本、名古屋4本が決まる、3Pシュート成功率でトップを争う両チームの見応えのある3Pシュート対決に観客は酔いしれた。

4Q 三河 76–65 名古屋D (三河 22–11 名古屋D)

サザランドのアイソレーション劇場再演 連勝で名古屋Dにリベンジ

スタートは、#0サザランド、#4狩俣、#12西川、#14金丸、#33ジェレット。

セカンドチャンスから#4狩俣が3Pシュートを沈めてリードを奪うと、「サザタイム」が到来。リングアタックファウルを誘い、フリースローで着実に得点を積み上げる。
守っては強度の高いディフェンスで名古屋D#8張本、#34ブラッキンズらのインサイドアタックを阻止。選手の粘り強いディフェンスに呼応して、アリーナからは自然と「ディフェンス、ディフェンス」の大「青援」が沸き起こる。
3855人のエナジーを受け、#33ジェレットの連続3Pシュートで突き放すと、#0サザランドがアイソレーションで時計の針を進めながら3Pシュートで点差を広げ、三河 76–65 名古屋Dで完勝!西地区首位の名古屋Dに連勝し、ホームゲーム7連勝を飾った。

〇三河 76 ‐ 65 名古屋D●
(三河通算成績 9勝8敗)
入場者:3,855人

■ 鈴木 貴美一 ヘッドコーチ 試合後コメント

 昨日我々が勝ったということで、名古屋Dさんも最初からハードにディフェンスをしてきて、我々も前半はついていくのがやっとだったんですが、最後4Qで良い形でディフェンスができて、良いオフェンスができました。
 今日もどっちに転ぶかわからないゲームでしたし、名古屋Dさんのトランディションと3Pシュートは素晴らしいので、そこはやられてはいけないところでもやられてしまいました。ただ、65点にトータルで抑えたというところは、今日は良かったと思っています。

来週も激しいディフェンスをする秋田さんなので、しっかり冷静にやりたいと思います。

■ #14金丸晃輔選手ヒーローインタビュー

ー今日の勝利おめでとうございます。
ありがとうございます。

ー2日続けてのヒーローインタビューです。昨日と今日違いがたくさんあったと思います。今日はどんなことを意識して試合に臨まれましたか?
単純に、昨日やったことは今日通じないだろうという考えをもって試合に臨みました。

ー具体的にはどんなことを特に?
だいたいキャッチアンドシュートがメインなので僕は。今日は徹底的に封じてくるだろうなと思っていたので、ドライブを比較的多めにやりました。

ー特に第3Qが連続得点がひかりましたけれどもいかがですか?
僕は外すまで攻めるのでその結果が出ただけです。

ーファンの皆さまに一言お願いします。
今日も青援ありがとうございました。この後アウェーですがご青援お願いします。

■ #0ジェイムズ・サザランド選手ヒーローインタビュー

ー今日の勝利おめでとうございます。
アリガトウ

ー今日ご自身どういったことを注意して試合に臨まれましたか?
今日はしっかりアタックしてプレークリエイトすることを意識しました。相手はビッグマンが2名いるのでそこをしっかり潰していくことを意識しました。

ー試合を振り返ってみていかがですか?
すごくいい試合だったと思います。名古屋さんもすごくハードにプレーしてきた中で、ジェレット選手やマサ(狩俣選手)選手がしっかり戦ってくれたのですごく嬉しく思います。

ー大事なところでのアイソレーション、サザランド選手の個人技での攻めるシーンが期待されているのですが、そのあたりはいかがでしょうか?
自分は外からも中からも行けるのでマッチアップ次第ではアタックしたりします。

ーファンの皆さまに一言お願いします。
皆さん応援お願いいたします。

■ 名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 梶山信吾 ヘッドコーチ 試合後コメント

 まず、この2戦通じて僕たちがやるべきこと、やりたいことはできていました。それはアタックからのチームオープンショット、昨日もそうですし、今日もそうですし、たくさん取れていました。ただ、結果的にいつも入っているシュートが入らなかったというのもありますし、
大事なところ、今日で言えば大事なところでオフェンスリバウンドを取られてしまい、セカンドショットを与えてしまいました。
また、三河さんのホームコートの意地、リベンジということでプライドを持ってやってきたので、本当に素晴らしかったと思います。

2連敗はしましたが、僕たちは今、もう1つの武器として、チームがこういうときだからこそ、1つになれるので、もう一度この2敗を反省としてステップアップできるように、チームが1つになって次戦に備えたいと思います。

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