共働き夫婦が増加し、今や家事分担は当たり前の時代になった。問題は、その比率だ。妻に比べて、夫の家事量が圧倒的に少ないという家庭がまだまだ多い。

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ただ、「家事をきちんとやる」基準が人によって異なるので、夫が「このくらいでいいや」と思っていても妻から見ると全然足りない、という場合もあるようだ。

アイロボットジャパン合同会社が20 代~40 代の子どもがいる全国の既婚男性 600 名を対象に実施した「夫婦間の家事分担に関する意識調査」は、夫婦でどう意見をすり合わせていけばいいのか参考になるかもしれない。

夫婦間の家事分担に関する意識調査(アイロボットジャパン調べ)

夫の家事分担は7割が「3割以下」と回答!夫婦で期待値にギャップあり
同調査は、11月22日の「いい夫婦の日」を迎えるにあたって行われた。まず、「意見が衝突する原因は?」という質問では、1位が「子供の教育(35.5%)」。次いで、「お金の掛け方(33.0%)」、「家事の分担(28.5%)」となった。多くの夫婦間では、家事分担が喧嘩の原因になることがあるようだ。

夫の家事分担比率については、3割以下の人が約7割という結果になった。妻に比べてかなり低い結果になったが、ほとんどの既婚男性がそれを十分に自覚しているようだ。夫の家事参加はまだまだ過渡期で、これから増えていくのかもしれない。


夫の家事分担量、妻の期待とギャップがあるのは67%
“毎日やるべき家事の量”は、人によって基準が異なる。完璧主義で綺麗好きの人ならその分家事の総量は多くなるからだ。仕事や休息を優先させたい人や効率主義の人の場合、「手を抜けるところはもっと手を抜こうよ」と考えるだろう。

この価値観が夫婦で一致すれば問題ないのだが、ほとんどの場合大なり小なりズレがあるから衝突するのだ。同調査で「自身がこなす家事の分担量と妻が期待する家事の分担量に関して夫婦間でギャップがあると思いますか」と質問すると、67%もの人が「ギャップがある」と回答。

では具体的に妻からどんな指摘を受けたのかというと、「毎日してほしい」「もっと早くやってほしい」「やり方が雑」「やり方が違う」「食器洗いでスポンジにつける洗剤の量が多すぎる」などなど。

家事のやり方やスピードは人によって異なり、何が正解とは言えないので、お互いに譲歩することも大切だろう。

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text吉野潤子
(d.365

掲載:M-ON! Press