憂鬱な女性(deeepblue/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

親から日常的に暴力をふるわれ、振り上げる拳に怯える日々を過ごしたという人がいる。暴力をふるうのが当たり前と考えている親の元で暮らすのは「地獄」と同義だろう。

このことについて、『はてな匿名ダイアリー』の「口達者な妻は夫に殴られて当然 」というトピックが話題になっている。

 

■気に入らないことがあると暴力

女性蔑視の父の元で育ったという投稿者の女性。父は、母と口喧嘩で負けるとすぐに暴力をふるい、当時反抗期だった投稿者も暴力をふるわれていた。

また、父は投稿者や母の欠点を冗談にして嬉しそうに話すのだが、投稿者らが不快な思いをしていると告げると、「冗談なのに何をムキになってんだ」といった反応をするという。そんな父に、投稿者はずっとモヤモヤとした思いを抱いていた。

その後、成人して親元を離れた投稿者は、ある日電話で父に過去の不快だった思いをぶつける。

しかし、父は投稿者の気持ちを認めず、「お前、何様のつもりだ」と激怒。「いまお前が目の前にいたらビンタでもして黙らせる」と脅してきたという。

 

■口達者な女は男に殴られても仕方ない?

理屈ではなく暴力を用いて接してくる父親に、投稿者は「殴ってやると言われただけでも過去に殴られた苦痛の記憶がよみがえって震えた」と恐怖を感じてしまったよう。

このことを母に話したところ、「口達者で言い負かすのが上手な女は男に殴られても仕方ない」と発言。

このことに納得がいかない投稿者は、トピックに「うるさい女は殴っていいといううちの家族がおかしい。私は男から暴力をふるわれるのは全く我慢できない。それが夫なら即離婚する。父の影響で男性不信」と不満を訴えた。投稿者は、今でも相手が自分の顔より上に手のひらを挙げると怯んでしまうという。

■「腹が立った」「トラウマです」と反響

暴力だけなく、女性蔑視をする父がいる環境で育ったこと、そのせいで今も暴力をふるわれるのではないかと怯えていることを考えると、父親の罪は重さははかりしれない。

投稿者の悲痛な思いを受け、ユーザーや『はてなブックマーク』では同情の声が相次いだ。

「読んでて腹が立った いまだにそんな文化の家庭があるんだな」

 

「暴力をふるうのはやっぱり良くないと思います。私もよく父に殴られたりしました。トラウマです」

 

「人の話聞く気ない人間が身内にいるときっついよ 言葉が本当に通じないんだもん」

 

「最近わかったんだけど暴力を振るう人間は自分の中で怒りを言語化できない赤ん坊なんだよ。赤ちゃんが言葉を持たずに不快を泣いて示すように怒りを暴力でしか表現出来ない稚拙な赤ん坊

 

■毒親に育てられた人は…

しらべぇ編集部が全国20~60代の男女1,371名に「毒親」について調査したところ、およそ6人に1人が「自分は毒親に育てられたと思う」と回答した。

父親のせいで男性不信にもなったという投稿者。「縁を切るべき」という声もみられるが、いつか見に及ぶかもしれない危険を考えると、懸命な判断といえるかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・鳩麦エスプレッソ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2015年11月20日~2015年11月24日
対象:全国20代~60代の男女1371名

「口達者な妻は夫に殴られて当然」 女性の悲痛な訴えに反響相次ぐ