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AKB48高橋みなみが「努力は必ず報われる」と発言したのも、今では懐かしい話だ。彼女の言葉も信じたいが、人生では努力ではどうにもならないことに直面する機会も多々あるだろう。

 

■6割近くが「努力ではどうにもならないことがある」

しらべぇ編集部では全国20〜60代の男女1,537名を対象に、「努力について」の調査を実施。

努力ではどうにもならないことのほうが多いと思うグラフ

「努力ではどうにもならないことのほうが多いと思う」と答えた人は、全体で58.8%と6割近くと高い割合になったのだ。

 

■ダイエットとおしゃれでモテ期がきた女性

性年代別では、男女共に20代が一番少なくなっている。

努力ではどうにもならないことのほうが多いと思う性年代別グラフ

若い頃は、努力の可能性をまだ信じている人も多いのだろう。

「ずっとクラスでも目立たない存在で、聞こえるように『ブス』や『デブ』と言われることもあった。そんな人たちを見返すために、ダイエットしたりメイクを覚えたりして垢抜けるように。

 

見事な大学デビューだったけど、そのおかげで初めてモテ期がきた。自分に自信がない子でもちょっとした努力で変化すると思うから、自己否定ばかりしないで欲しいと思う」(20代・女性)

■身長は努力しても伸ばせないから

身体的特徴は、努力でどうにもならないとの意見が多い。

「僕は身長が163cmしかなくて、周囲の人たちにもたまに『小さい』とネタにされる。ただコンプレックスに思っていても、体重のようにがんばれば変化するものでもない。

 

たまに顔は普通なのに、高身長ってだけでイケメンあつかいされている同年代がいると悔しく思う。ただどうしようもないことだから、受け入れて生きるしかない」(30代・男性)

 

■勉強や仕事は努力でどうにかなるのか

努力でどうにかなるとされているものでも、本人の資質によるものが大きいとの意見も。

「努力でどうにかなると思われている勉強や仕事も、じつはそんなことはないと思う。元から頭がいい人と記憶力が悪い人とでは、差が出るのは当たり前。

 

それなのに『努力』って言葉だけで片付けられがちだから、できない人が劣等感を抱くことになる」(40代・男性)

 

だからこそ、自分が持っているものを磨いたほうがいい。

「ないものを嘆くよりも、あるものを伸ばしていく努力をするほうがいい。そうすれば欠点なんて目立たないほど、魅力が勝るから」(30代・女性)

 

適切な方向の努力をするのが好ましいが、その判断が難しいのも悩みどころである。

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(文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名(有効回答数)

勉強や仕事もじつは… 努力ではどうにもならないことのほうが多い現実