ひったくり被害(Ljupco/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

荷物を持った歩行者自転車に後ろから近づき、追い抜きざまに荷物を奪い取っていく「ひったくり」。 身近で発生する犯罪として防犯を呼びかけられているが、近年では犯行の手口も進化し、ひったくり被害の話が後を絶たない。

 

■およそ1割がひったくり被害者

しらべぇ編集部は、全国20〜60代男女1,537名を対象に「ひったくり」についての調査を実施。その結果、全体の6.8%が、被害にあったことが「ある」と回答。

ひったくり被害

なお、女性6.3%に対して、男性7.3%と男性のほうが、やや被害にあった経験が多いようだ。

 

■被害にあうのは高齢者や女性だけではない

では、どんな人たちがひったくりの被害にあっているのだろうか。男女年代別にみると…

ひったくり被害

最も高いのが30代女性で13.3%。その後、20・30代男性が1割越えと続き、若い世代に経験者が目立つ結果となった。また、20・40・50代では、男性の経験率が目立ち、女性の経験率に倍の差をつけていることが判明。

一般的に、体力のない高齢者や女性がひったくりに狙われやすいといわれているが、実際は性別も年齢も関係ないとも言える。

 

■「不安で眠れなくなる」「男を狙わない」

ネット上では、実際に、ひったくりの被害にあった人の体験談やこんな声が…

「仕事が終わり、夜道を歩いていたところ、後ろから自転車に乗った男にカバンをひったくられた。隙があった私もいけないと思うけど、財布や鍵、身分証が入っていたので不安で眠れない日が続いた」

 

「仕事帰り徒歩で帰宅中、後ろから口を塞がれ、もみ合いになり力づくでカバンを取られ相手は自転車で逃走。再発行手続きや鍵の取り替えなどで10万近くかかりました」

 

「2人乗りのバイクにバッグをひったくられました。バイクの接近に全く気づかなかった。まさか自分が…完全に僕の油断でした」

 

「男ですが、ひったくりの被害にあいました。警察に行ったのですが、『この地域はひったくりの被害が少ない』『男を狙わない』といわれ信じてもらえなかった」

 

知らない人に突然襲われた恐怖から、「物やお金だけで済んで良かった」と考える人が多く見受けられた。 一方、「ひったくりは女性を狙いやすい」という先入観から、男性は「狙われないから大丈夫」と油断してしまい、被害にあってしまうようだ。

 

ひったくりは夜の犯行が多く、「車道側にバッグを抱えている人」「歩きスマホなど周囲を警戒していない人」「自転車の前かごのバック」を狙うといわれている。

犯人は、老若男女問わず目の前にいる人のバックを狙っているため、「誰もが被害者になり得る」という意識を持つことが大切だろう。

・合わせて読みたい→老女の代わりにひったくり犯追った少年 「隠された秘密」に怒りと呆れ

(文/しらべぇ編集部・桜花ななこ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代で男女1,537名(有効回答数)

ひったくりにあった経験率を調査 意外にも「男性の被害者」が目立つ結果に