家事分担というのはどこの家庭においても、かなりデリケートな問題なのではないでしょうか。

とくに二世帯住宅の場合、ひとつの屋根の下に、メインで切り盛りする司令塔が二人いるというのは、なかなか厄介なものです。

筆者の二世帯住宅に住む知り合いには、それが原因で義母との仲が悪くなったという人もいるくらいです。

逆に、二世帯住宅になったおかげで家事をひとりで全部しなくても良くなり、楽になったと言う人もいます。

つまり、家事分担のやり方次第で生活の質そのものが良くも悪くもなるということなのでしょう。

そこで、今回は「二世帯住宅での家事分担」について、うまくいっている人たちのリアルな声を集めてきました。

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「共有スペースの掃除」は分担してする

「トイレ、風呂、洗面所の掃除は私の仕事。リビング、キッチンの掃除は義母の仕事です」(30歳/フルタイム)

洗面所 バスルーム
naka / PIXTA(ピクスタ)

それぞれの部屋は自分たちで掃除するのがが基本。

それ以外の共同スペースは、はじめから割り振ってしまうという潔い試みです。

LDK
TATSU / PIXTA(ピクスタ)

しっかりと相談した上での取り決めならばトラブルも少なくなるでしょう。

ただ、相手にお任せしている以上は、お互いに掃除のやり方や仕上がりに口を出さないことも大切です。

 

「ゴミ出し」は交代制で

「ゴミ出しは親世帯と子世帯で月交代です」(35歳/パート)

ゴミ出し
YNS / PIXTA(ピクスタ)

ゴミ出しって、とくに二世帯住宅の場合、どこまで踏み込んでいいものかどうかというのもデリケートな部分だと思います。

ゴミを集めてまとめるところから行うのか、それとも出すだけなのか――。

ゴミを見られたくないという人もいると思いますので、決めるときにはそのあたりへの配慮も必要です。

特にゴミが多くなる月というのは、ゴミ出し作業が普段よりも大変になります。

その辺りも含め、全員が納得できる落とし所を見つけるようにしたいものです。

 

「料理」の担当はその都度相談して決める

「昼は時間が合わないのでそれぞれですませます。朝はいつも義母が作ってくれます。夜は基本的に私ですが、仕事が遅かったり疲れてしまったりして作れないこともあるので、そういう時は義母にお任せ。相談しながら作っているので、コミュニケーションもとれて良いです」(33歳/フルタイム)

つくりおき
プラナ / PIXTA(ピクスタ)

筆者が二世帯住宅に住む友人たちにリサーチした限りでは、料理に関しては臨機応変に、けっこうアバウトなルール決めにしている家庭が多い印象を受けました。

 

町内会の仕事は家にいる人が行う

「今は義父も義母も働いているので、町内会の役員の仕事は私が担当しています。以前は私と主人が働いていたけど、その時は義母の役目でした」(33歳/専業主婦)

回覧板
田舎の写真屋 / PIXTA(ピクスタ)

定期的にまわってくるこのお役目。

町内会役員の仕事というのは、平日の昼間の時間帯に行われることが多いので仕事をしているとキツいんですよね。

家にいる人に頼れるのであれば、それが最善策なのではないでしょうか。

 

家事分担
いかがでしたか?

二世帯住宅において、自分たちに合った家事分担のスタイルを見つけることは、“共同生活を上手く送るための秘訣”なのでしょう。

今回の記事が、少しでもそれを見つけるための参考になればと思います。

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