中国を訪れたことのある人であれば見かけたことがあるだろうが、中国では道路を清掃している人たちがいる。最近まで三輪自転車に竹箒で清掃する姿が一般的だったが、近年では専用の清掃車が開発され、機械化が進んでいる。清掃車の種類も非常に豊富で大小様々な清掃車が街をきれいにしている。

 近年、日本を訪れる中国人が増加しているが、日本を訪れた中国人は日本の街が非常にきれいな状態に保たれていることに驚くという。中国メディアの今日頭条は14日、「日本では清掃員もいなければごみ箱もないのに街がきれいに保たれているのはなぜなのか」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本人がどのようにごみを処理しているのかについて紹介している。

 記事は、日本では非常に細かく分別してごみを捨てる必要があることを紹介し、もし、街中にごみ箱が設置されていたとしたら、「無頓着な日本人や訪日外国人が分別していないごみを捨てる」可能性があり、そのごみを回収する人たちの手間が増えてしまうゆえに、日本では街中にごみ箱が設置されていないと紹介している。

 では、「日本では出先で出たごみはどこで捨てることができるのだろうか」と中国人は疑問に感じると指摘。記事は、日本人はごみを家まで持ち帰って、家で分別して捨てていると紹介している。また、コンビニの前にごみ箱が設置してあるが、コンビニに設置してあるごみ箱は、お店を利用する人のために設置されているものであるため、家庭ごみを捨てることは厳禁だと紹介した。

 中国では街中に非常にたくさんのごみ箱が設置されているにもかかわらず、ごみをポイ捨てする人がいる。それゆえ、清掃作業員の仕事は非常に多い。街がきれいに保たれるには、ごみ箱の数や清掃員の努力ではなく、生活している人々の意識の問題である。中国人の意識が変化していくにはもう少し時間が掛かりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本には「清掃員もいないし、ごみ箱もない」、なのに街がきれいなのは一体? =中国