WRC最終戦、ラリー・オーストラリアトヨタのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラが優勝。トヨタのマニュファクチャラータイトルが確定した。ドライバー(&コドライバー)ズタイトルはフォードのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が獲得した。

決戦の朝の天候は不順だ。

11/18 Day3はサービスパークの北側で3本のグラベルステージを各2回走行する。6本のSSの合計距離は83.96km、1日の総走行距離は222.39kmとなる。
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SS19 コランバI(Coramba I 15.55km) この日最初のステージ、悪天候の中でラトバラ組がトップタイムを奪う。ミケルセン組、ヌービル組のヒュンダイ勢が2,3位につけたが、総合順位の変動には至らない。タナク組は9秒遅れの4位。オジェ組は6位で総合順位も6位。このままの順位でチャンピオン獲得となる。

SS20 サファイアI(Sapphire I 19.27km) パッドン組がトップ、2位は0.7秒差でラトバラ組。タナク組はコースアウトを喫し、18秒遅れの9位。タナク組はこのアクシデントで首位から陥落。ラトバラ組が再度トップに立った。

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SS21 ウェディングベルズ18I(Wedding Bells18 I 7.16km) ラッピ組がトップ、ヌービル組、ラトバラ組、タナク組と続く。この後、昼のサービスに入り午後に備える。タイトルの趨勢は未だ確定しない。

SS22 コランバII(Coramba II 15.55km) コース上にトヨタのラトバラ組‐ラッピ組‐タナク組がトップ3を独占。一方、ヒュンダイは総合3位のミケルセン組が10位。上位進出しなければドライバー・メイクスどちらのタイトル獲得の可能性が無くなるヌービル組だったが、立ち木にヒットしてストップ。ヌービルの2018年のチャレンジがここで終了する。

SS23 サファイアII(Sapphire II 19.27km) 勝つしかなかったタナク組が、立ち木にヒットしてストップ!この時点で2018年ドライバー(&コドライバー)ズタイトルはオジエ/イングラシア(フォード)組に決定した。

SSトップはラトバラ組。以下、パッドン組、オストベルグ組、ラッピ組と総合順位通りの順位となった。オジェ組は6位だが、タナク組のリタイヤにより総合5位に浮上する。とはいえ、首位から6位までは各々30秒程(後続はそれ以上)の間隔が開き、トラブル以外での総合順位変動は難しくなった。

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SS24 ウェディングベルズ18II(Wedding Bells18 II 7.16km) 最終SSはパワーステージ。上位5台にボーナスポイントが有るとはいえ、結果でランキング変動もほぼない7kmのステージをプライドを掛けて走る。

1年の最後を締めくくるSSを最速で駆け抜けたのはチャンピオンのオジェ組。2位はこれを最後にトヨタを離れるラッピ組が入った。以下オストベルグ組、エバンス組。最後の5位1ポイントはラトバラ組が獲得し、自身のシーズン初優勝に花を添えた。総合2位にはパッドン(ヒュンダイ)組。こちらもシーズン初表彰台となった。また、総合4位にラッピ組が入った事でトヨタのマニュファクチャラー(製造者)タイトル獲得が確定した。

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【ラリー・オーストラリア結果】
1. 7 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ(トヨタヤリスWRC) 2:59:52.0
2. 6 ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャルヒュンダイi20クーペWRC) +32.5
3. 10 マッズ・オストベルグ/トルステイン・エリクセンシトロエンC3 WRC)+52.2
4. 9 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム(トヨタヤリスWRC) +1:02.3
5. 1 セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(フォード・フィエスタWRC) +2:30.8
6. 2 エルフィンエバンス/ダニエル・バリット(フォード・フィエスタWRC) +3:05.1
7. 11 クレイグ・ブリーン/スコット・マーティンシトロエンC3 WRC)+8:59.0
8. 33 アルバート・ヘラー/ホセ・ディアスフォード・フィエスタR5)+22:28.5
9. 74 スティーブ・グレニーアンディサランディス(シュコダ・ファビアR5)+27:01.8
10. 21 ジョルダン・セルディリディス/ララ・バネステ(フォード・フィエスタWRC)+35:14.1

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トヨタGAZOORacingはWRC復帰2年目で18年ぶり、通算4度目のマニュファクチャラー(製造者)タイトル獲得となった。

ドライバーズ(コドライバーズ)タイトルは、セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア(フォード・フィエスタWRC)が6年連続6度目の獲得となった。ランキング2位はティエリー・ヌービル/ニコラ・ジルソー(ヒュンダイi20クーペWRC)組、同3位はオット・タナク/マルティン・ヤルベオヤ(トヨタヤリスWRC)組となった。また、優勝したラトバラ組はラッピ組を僅差で逆転、それぞれランキング4位、5位となった。

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最終戦、最終日の午後迄タイトルが決まらないという、史上稀にみる激戦だったWRC2018シーズンは幕を閉じたが、WRCのオフシーズンは短い。次戦2019年の開幕戦:モンテカルロラリーは1月24〜27日に開催される。

(川崎BASE Photo:GAZOORACING/Jaanus Ree/RedBull Content Pool)

トヨタ、WRCメーカーチャンピオン獲得!ドライバータイトルはオジェが6連覇【WRCラリー・オーストラリア】(http://clicccar.com/2018/11/19/655194/)