10月29日日テレの社長定例会見に同席した福田博之編成局長は、「zero」の視聴率が1桁台に低迷していることを聞かれ、

「今のところ、まだ始まったばかり。同時期に比べては上がっています。長いスパンで見ていきたい」

 と答えた。だが、実情は違っているようで、日テレ関係者はこう話す。

「もともと、夜の報道番組は歴史的に『報ステ』と『NEWS 23』(TBS系)が圧倒的に強かったんです。その間に割って入ったのが『zero』だった。看板番組にまで育てただけに、番組に対する愛情が局内に強くあり、このまま有働と心中するつもりはないんです」

 そのため、就任からわずか1カ月を過ぎたばかりだというのに、大ナタを振るおうとしているのだ。日テレ関係者が続ける。

「NHK退社後、民放キャスターとしてデビューさせた手前、2年間は局側からクビ宣告をするつもりはありません。『zero』には乃木坂46出身で新人アナの市來玲奈(22)もカルチャー・お天気担当で出演しています。かつての乃木坂ファンが番組を見てくれると期待されていたのですが、今のところ、視聴率にはつながっていない。次なる手として何らかのテコ入れをしなければ手遅れになるため、看板アナの桝太一(37)か水卜麻美(31)の起用案が浮上しているのです」

 現在、情報番組「ZIP!」の総合司会を務める桝アナと、情報番組「スッキリ」のサブキャスターを務める水卜アナは、オリコンスタイルが調査する「好きなアナウンサーランキング」で5連覇を果たし、殿堂入りするほどの人気ぶり。起用が実現すれば、視聴率アップも期待できるところだが、

「早ければ来年春の番組改編で実施したいのですが、水卜アナは昨年10月に『スッキリ』を任せたばかり。コロコロ番組を変えるのは本人も嫌がるでしょうが、『zero』でサブMCをしながら番組の雰囲気に慣れてもらって、数字が伸びなければ、2年後に水卜アナにメインキャスターを任せるのがベストな選択肢とみられています」(日テレ関係者)

 よもや、鳴り物入りのキャスターの座が水卜アナに乗っ取られる雲行きなのである。

アサ芸プラス