夜中にケンタッキーを食べたくなった女が、財布を忘れたことに気づき自宅へ戻った。しかし、家の前でブレーキを踏むつもりが間違ってアクセルを踏み込み、離れの壁に激突。壁を通り越して、ベッドで寝ていた女性を轢いてしまうという事故が起こった。

11月15日の深夜2時半、南アフリカ・北ケープ州のキンバリーで車が壁に突っ込むという事故が起こった。不幸にも壁の向こうで寝ていた女性に車が乗りあげ、女性は死亡した。亡くなったのはイザベラ・ビビアースさん71歳。ビビアースさんはグラニーフラット、いわゆる母屋の隣にある「離れ」で暮らしていた。運転していた女はその母屋に住んでいた。

この女の供述によると、夜中にケンタッキーを無性に食べたくなったため自身の高級車「アウディQ5」に乗り込み家を出た。ところが家を出たところで財布を持っていないことに気づき、自宅へと戻った。一旦家の前で停車しようとしたところ、間違ってブレーキではなくアクセルを踏み込んでしまった。車は勢いよく離れの壁を突き破り、寝ているビビアースさんの上で停まった。消防隊が出動し車両を回収したが、車の下敷きとなったビビアースさんは既に死亡していた。

普通ならば、運転手は警察に連行され、翌日に過失殺人で裁判に出廷するところである。しかし、キンバリー治安判事裁判所のテボゴ・ナミサ上級検察官は「『普通でない事故』であることから調査に時間がかかる」と判断し、女は一時釈放された。ビビアースさんと女の関係は明らかにされておらず、現在は中央検察当局がさらなる調べを進めているという。

夜が明けてから事故現場を見ると、ビビアースさんが住んでいた離れの壁には室内が見渡せるほどの大きな穴が開いており、事故の凄惨さがうかがえた。

南アフリカ人はケンタッキーのためなら時間も場所も考えないのだろうか。先月も仕事中にヘリコプターでケンタッキーを買いに来たパイロットがメディアに取り上げられ、物議を醸していた。

画像は『DFA 2018年11月16日付「Car crashes into city flat, kills woman in bed」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN

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