スマートフォンや携帯電話が、親子関係に影響を与えている可能性がある。国立青少年教育振興機構の調査によると、小中学生の子どもを持つ日本の親の約5割は、携帯電話やスマートフォンを使用しながら子どもと話しているという。この割合が高まるにつれて、家族との時間が「とても楽しい」とは思わないとする傾向が現われている。

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 「親は携帯電話やスマートフォンを使用しながら私と話すか」との問いに対し、「よくある」「たまにある」と回答した小学生の割合は47.4%、中学生では47.5%となった。

 また、「家族が一緒にいてもそれぞれが自分の携帯電話やスマートフォンを操作しているか」という問いに対し、「よくある」「たまにある」と回答した小学生は57.5%、中学生では65.0%に上った。インターネット利用時間と、「家族と一緒にいるのが楽しいか」の質問をクロス集計した結果では、子どものインターネットの利用時間が長くなるほど、「とても楽しい」とした比率が低下する傾向となっている。

 「親は携帯電話やスマートフォンを使用しながら私と話すか」では、「よくある」と回答した小中学生ほど、「家族が一緒にいてもそれぞれが自分の携帯電話やスマートフォンを操作している」ことが「よくある」とした比率が高い。また、「家族と食事や団らんのときでもよく携帯電話を操作する」の肯定率も高めとなっている。

 さらに、「親は携帯電話やスマートフォンを使用しながら私と話すか」で、「よくある」とした回答者ほど、親と話すのが「とても好き」「親と一緒にいるのが好きだ」の比率は低い。また、家族と一緒にいるのが「とても楽しい」とした比率も低めの結果となった。

「親は携帯電話やスマートフォンを使用しながら私と話す」に対する回答