パトカー(akiyoko/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

千葉県内で、酔って暴れた男性が警察署に搬送されている最中に窒息死する、という事件が発生。

関わった警察官3人が書類送検される結果となったのだが、その車内で発生した「ある特殊な事情」を受け、ネットでは3人への同情の声があがっている。

 

■同僚が自殺防止で…

事件は、昨年6月10日午後7時10~30分ごろ、警察が、酒に酔って暴れていたアルバイトの男性(当時24)を同県印西署に搬送している際に起きた。

車に同乗していたこの男性の同僚2人が、自殺阻止のためにタオルを男性の口内に押し込んだ。その後、男性は窒息による心停止となり、入院先の病院で死亡したという。

関わった警察官は動静監視を怠ったとされ、今月20日、業務上過失致死容疑で印西署の男性警部補(59)と男性巡査長(38)ら警察官3人が書類送検されることとなった。

 

■「油断するのも分かる」と同情も

亡くなった男性が自殺阻止のためにタオルを詰め込まれていた点や、その同僚2名が同乗していた点などを受け、ネットからは「油断するのも分かる」と送検された警察官への同情の声があがっている。

・このような特殊な状況では油断するのも分かる

 

・同僚2人が搬送車両に同乗してるのだから、監視するほどでもないな、という雰囲気があったのではないかと思うが

 

・自殺阻止のためのタオルが、まさか死亡原因になるとは思ってもみなかったと思う

 

・警官も大変なお仕事だ。これからの季節はもっと忙しくてなるので頑張って欲しいです

■「一緒に飲んだ人にも責任ある」

警察官へのこうした同情の声があがる中で、「一緒に飲んだ人にも責任ある」と同乗していた同僚に対して厳しい声を投げかける人もみられた。

・警察だけが責められている感じがあるけど、同乗してた2人も責任があるんじゃないかな

 

・そもそも一緒にお酒を飲んでる時点で、暴れるほど飲ませなければ良かったのでは

 

・お酒で起こった揉め事は、当事者と共に飲んでいる人に責任があると思う

 

■7割以上「酒乱と飲みたくない」

しらべぇ編集部は、全国の20~60代の男女1348名を対象に、「酒乱の人とは一緒にお酒を飲みたくないと思うか」について調査を行なった。「思う」と答えた人は全体の約4分3という結果に。

酒乱グラフ1

これから年末にかけて忘年会など、お酒を飲む機会が増えていくこの季節。今回の事件のような悲劇が起きる前に、酒に「飲まれない」ということを今一度意識する必要があるのかもしれない。

一体どういう経緯でタオルを口に詰めることになったのか、なぜ窒息死するまで放置されていたのか、さまざまな疑問が浮かぶ今回の事件。さらなる真相究明を待つととともに、亡くなられた男性のご冥福を祈りたい。

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(文/しらべぇ編集部・清水 翔太

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2017年8月25日~2017年8月28日
対象:全国20代~60代の男女1348名(有効回答数)

酔って暴れた男が署へ搬送中に窒息死 車内の「特殊な事情」に同情の声も