インド・スーパーリーグジャムシェードプルに所属する元オーストラリア代表FWティム・ケイヒル(38)が、20日に行われた国際親善試合のレバノン代表戦でサッカルーズに正式に別れを告げた。『FOX SPORTS』が同選手の引退セレモニーのコメントを伝えた。

ロシアワールドカップ(W杯)終了後に代表引退を表明したケイヒルは、20日にシドニーのANZスタジアムで行われた自身の引退試合に82分から途中出場。歴代2位の代表通算108キャップを刻んだ同選手に大きな見せ場は訪れなかったが、試合後には愛する4人の子供を伴って同僚たちが作った花道を渡って引退セレモニーの舞台に登壇。その直前にはキャプテンマークをDFトレントセインベリーに譲り渡す、感動的な演出もあった。

▽そして、歴代最多50ゴールを記録してきたサッカルーズの偉大なゴールスコアラーは、記念のボールを受け取ると共に家族、コーチ、チームメート、スタッフ、ファン、サポーターに向けて別れの挨拶をした。

「今日は僕が泣くところを見られる唯一の機会だ」

「これから多くの人たちに感謝を伝えたい。まず最初は家族だ。代表での1日目を迎えたときから家族は僕のために多くの犠牲を払ってくれた。だから、僕はいつでも恐れを抱くことなくピッチを踏むことができたし、自由を感じていた。ピッチ内で僕を傷つけるものは何もなかったし、僕がするすべては家族のためのものだった」

「次に、僕が共に働いたすべてのチームメートやスタッフたちに感謝したい。コーチたちや仲間のプレーヤーたちが居なければ、僕には何もなかったと思っている。本当に何もなかったと思う。だから、ここにいないコーチプレーヤーたちにも心の底からの感謝を伝えたいんだ」

「彼らと同様に最も大事な人たちがファンのみんなだ。オーストラリア代表としてプレーし始めた最初の頃はかなり厳しいものだった。だけど、僕はいつでもこのグリーンとゴールドのユニフォームを着た時、心でプレーしてきた。それにこのピッチにいかなる未練も残していない。だから、みんなをこれ以上長く引き留めたくもないんだ」

「みんなに自分の思いのすべてを伝えたい。自分にとってそうであるようにみんなにもそうであること。ありがとう、オーストラリア

▽サッカルーズの歴史において記憶にも記録にも残る偉大なティミーの今後に幸あれ。

サムネイル画像