英国BBCによるネイチャー・ドキュメンタリー『アース』(07)の第2弾『アース:アメイジング・デイ』(11月30日公開)の公開直前イベントが20日に神楽座で開催され、佐々木蔵之介、早坂ひらら、動物行動学者の新宅広二が登壇。本物のナマケモノも駆けつけ、会場を盛り上げた。

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本作は最新の技術で、ジャイアントパンダキリン、絶滅寸前種ハクトウラングールなどに限りなく近づき撮影したドキュメンタリー映画。佐々木が日本版ナレーター、新宅が日本版の監修を務めた。

木にぶら下がったナマケモノがステージに現れると、会場からは「本物!?」と驚きの声。至近距離での対面を果たした佐々木は、じっくりとナマケモノを見つめるなど興味津々。「ここに来ている時点でもう“働き者”ですからね。十分、働いてらっしゃいますよ」と映画宣伝に一役買っていることに感謝して、会場の笑いを誘っていた。

早坂が「かわいい!」と声を弾ませるなか、「すごい爪」とナマケモノの爪に驚いた佐々木。新宅は「できるだけ楽をしてぶら下がるために、大きな爪をしている」と解説をしていたが、爪で攻撃してくることもあるそうで、佐々木は「あるんだ!」とおののいて見せて再び会場は大爆笑。フォトセッション時には手を伸ばしたり、グンと体を伸ばしたり、佐々木のほうに顔を寄せたりと、見事な働きぶりを見せたナマケモノだったが、佐々木も「一生分の仕事をしたと思います」と褒め称えていた。

佐々木は前作『アース』を劇場で鑑賞していたそうで、続編について「今回このお仕事のお話をいただいて、あれから10年経っているのかと思った。でも本作を観て、10年溜め込んだ理由がわかりました」とコメント。「役者という仕事をしていると、映画やドラマなどロケの現場がどんなものかわかっている。だからこそ『どんなカメラアングル?』『何台で撮っているの?』など、本当にアメイジングなことばかり。どれだけの労力、熱量をかけているのか」と貴重な映像の数々に感動することばかりだったという。

あらゆる動物の1日を追った映画となるが「僕たちが生活するのと同じような1日を描いている。自分の時間と重ねることができる。動物や僕らは自然と一体なんだと感じた。仲間なんだと感じた」と吐露し、「動物たちに心を寄せながら、ナビゲーションさせていただいた」とナレーションで心がけたことを明かしていた。(Movie Walker・取材・文/成田 おり枝)

佐々木蔵之介、ナマケモノの働きぶりを絶賛