「書斎やガレージは自分だけの聖域」という男性諸氏は多いことだろう。とはいえパートナーや子どもと暮らすようになると、そのスペースは限られがちだし、だんだんと家族の持ち物に侵食されていってしまうものだ。

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愛する家族のためにグッと我慢……と諦める前に、もう少しわがままを言ってみてもいいのではないだろうか。庭や屋上の空きスペースは、僕らに残されたフロンティア。有効活用すればもう一部屋「自分だけの空間」が作れてしまうぞ。今回はただの小屋とはひと味違う、DIY感覚のドーム型やアーチ型の変わり種キットを3つ厳選して集めてみた。

【1】20万円弱の良コスパ&ラクラク組み立て

EARTH DOME
GARDEN IGLOO
価格:19万9800円

直径3.6mのドーム型で、庭先や屋上などの狭いスペースでも設置できる。組み立てキットタイプながら、工具いらずで組み立てはカンタン。邪魔になったら収納でき、持ち運びも可能とあって、テント感覚で使うことが可能だ。

写真では日差し除けのカバーが被せてあるが、ひとたび外せば360度の全周が透明になっている。森の一軒家やこだわった庭に置けば、昼は周囲の景観を、夜は満点の星空を楽しむ、なんて贅沢ができてしまう。耐風性・耐雪性・防音性の確保はもちろん、エアーフローが考えられているので、意外なほど使用場所や季節を選ばないのがうれしい。

ジョイントにフレームをはめるだけなので、組み立てもカンタン。

【2】ラグジュアリーで開放的な空間

EARTH DOME
OASIS DOME
価格:172万8000円~

据え置きでいいから、よりリラックスできる場所が欲しいという方におススメ。フレームなどの構造材はリトアニア産の木材に天然油が含侵された合板で、深い色合いを見せてくれる。白いロングカーテンも相まって、内部はまるでギリシャ建築のような高級感だ。こちらの直径は3.9mと先の「GARDEN IGLOO」より若干大きいものの、設置面積としては十分に小さいので、約5坪の土地を買うだけで小さな別荘が持ててしまう!

床下にはサーフボードも収まるくらいの広々とした収納がアリ。床下の収納を活かせばちょっとした作業場や書斎化も夢じゃない。

【3】武骨なデザインに建築の自由度をプラス

native unit
u1シリーズ
価格:建築地、用途、大きさによる

普通の小屋では物足りないけど、よりガレージやタイニーハウス寄りの居場所を作りたい、という欲張りな要望に応えてくれるのがコレ。航空機の格納庫や工場などで見られるアーチビルディングと呼ばれるもので、鋼板のパネルとボルトのみで構成された武骨さがクールだ。アーチを連ねる数は自由に変更でき、約50㎝単位で奥行きを調整できる。

間口が3m台とコンパクトな「u1」のほか、より大型の「u3」、壁面が垂直な「u5」、豪雪地帯での使用に耐えうる「u7」など、さまざまな大きさと形のラインナップを揃えており、用途や設置場所に応じて自由に選べるのが魅力だ。基本はアーチのみなので、内装を自分で仕上げていく楽しみも持てる。もちろんそのあたりの施工も、希望すれば代理店が支援してくれる。

前後の壁は自由に仕上げ方法が選べるので、ドアをつけたり煙突を通したりと様々な工夫ができる。店舗化しても面白そう。

いずれもちょっとしたスペースさえあれば設置でき、趣味にくつろぎに、はたまた遊びに活躍してくれるものばかり。大人の秘密基地を作って男の聖域を取り戻そう。家族サービスも忘れなければ、パートナーだってきっと渋い顔はしないハズ。

関連サイト
EARTH DOME
native unit

text石川順一
(d.365

掲載:M-ON! Press