ここ数年で一気に拡大している加熱式タバコ電子タバコ市場。そもそも両者は別のものを指し、簡単に説明すれば“加熱式タバコ”がタバコ葉を燃焼させずに加熱することで水蒸気を発生させるもの、“電子タバコ”はリキッドと呼ばれる味や香りのついた液体を熱で気化させるものだ。電子タバコは「VAPE(ベイプ)」とも呼ばれ、日本ではニコチンを含む製品の販売が禁止されているのも違いのひとつに挙げられる。

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そんな電子タバコの世界的トップブランド「blu」の新製品『myblu(マイブルー)』が、2018年11月12日から東京・大阪のファミリーマートローソン(一部除く)での販売が開始された。これまで公式オンラインショップや福岡県の一部コンビニエンスストアのみで扱われていた同製品だが、すでに累計販売個数が約43万個を超えるヒットを記録している注目のアイテムだ。

まず購入すべき『スターターキット』2700円)には、myblu本体・microUSBケーブル・フレーバーポッド(メンソール味)が同梱されている。仕組みはいたってシンプルで、本体下部の給電口から充電し、あとは先端にフレーバーポッドを差し込んで吸い込むだけ。電源ボタンはなく、吸引することで自動的にオン・オフが切り替わる。細かなスペックは公表されていないが、約20分の充電で1日中楽しめると謳われている。

またこうした手軽さに加えて、豊富な味わいの『フレーバーポッド(2個入り)』(920円)が揃っているのが『myblu』の魅力のひとつ。メンソール・グリーンアップル・チェリークラッシュカフェラテ・アイスミントマンゴーアプリコットタバコ風味・タバコバニラの8種類に加え、2018年11月12日からはアイスベリー・ストロングメンソールの計10種類がラインナップしている。ひとつの『フレーバーポッド』で約300回の吸引が可能だから、紙巻タバコよりやや経済的だろうか。

約5か月前から愛用する筆者は、その利便性に関しては絶賛したい。吸いたいときに好きな回数だけ吸えるので、ちょっとしたリフレッシュにはもってこい。また一度充電しておけば、チャージを待たずに使えるのもストレスが少なくて良い。約W1.6 × D0.8 × H15.0cmのコンパクトサイズなので、気軽に持ち運べるのもメリットのひとつだ。

味に関しては、メンソールのようなすっきり系からフルーツフレーバーの甘い系まで幅広い種類が揃っているのがうれしい。普段から2種類くらい持ち歩いて、そのときの気分に合わせて吸い分けるのがオススメだ。

自分好みの味が見つかるフレーバーチャート。

一方で、普段タバコを吸っている人にとって“充足感”は少ないと言えるだろう。個人的にはガムやアメのような、お菓子感覚で使用している。紙巻タバコ派がIQOSなどの加熱式タバコに完全に切り替えたという話は数多く聞くが、『myblu』に関しては他の製品との併用という使用方法が多くなると予想される。

実際に『myblu』を扱うインペリアルタバコジャパン担当者に話を伺ったところ、「今後増えるであろう紙巻タバコの使用が禁止されている場所において、本製品の魅力がより発揮されるだろう」とのこと。

たしかに『myblu』から出るニオイは、「匂い・臭い」というより「香り」というべきもの。紙巻タバコ特有の嫌なニオイはなく、むしろずっと嗅いでいたくなるようなアロマや香水のようないい香り。非喫煙者への配慮は心がけるべきだが、『myblu』なら大丈夫という人も多いはずだ。

なおフレーバーポッドの中身は、プロピレングリコール・植物性グリセリン・香料で構成されている。紙巻タバコと比べて有害物質が約90%削減されているが、まったくの無害というわけではないことを認識していただきたい。したがって、非喫煙者が興味本位で購入することは推奨しない。

しかし紙巻タバコの喫煙者の方にはぜひ1度試し、身体への有害性の少ない電子タバコ加熱式タバコ、そして禁煙へと切り替えるワンステップに繋げていただきたい。

関連サイト
myblu

textコバヤシユウタ(編集部)
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掲載:M-ON! Press