栗原類(画像は栗原類Instagramスクリーンショット

19日放送の『あさイチ』(NHK総合)では、「女性の発達障害」を特集。出演したモデルで俳優である栗原類の発言が反響を呼んでいる。

 

■発達障害、症状は様々

近年、「発達障害」という言葉はよく聞くようにはなってきたが、発達障害とひとくちにいっても様々な種類や症状がある。

たとえば、忘れものや失くし物が多いことや集中力が維持できないなどの不注意や、じっとしていることが苦手な多動をもつ症状などの「注意欠陥・多動性障害(ADHD)」。

人の気持ちを理解することや予定の変更が苦手な「自閉症スペクトラム障害(ASD)」。会話が一方的になりがちや特定の興味に熱中しやすい「広汎性発達障害(PDD)」など数多くの種類があり、症状の現れ方も千差万別だといわれている。

 

■栗原は8歳でADDと診断

栗原は、2015年5月に放送された同番組で、発達障害のひとつであるADHDのうち、多動の少ない「注意欠陥障害(ADD)」であることを告白している。

このときも、8歳という年齢で診断、治療をしたことで「自分の弱点や出来ること、出来ないことがわかりやくなった」と前向きな姿勢を見せ、大きな反響を呼んだ。

■女性の発達障害がわかりづらい理由

今回取り上げられた「女性の発達障害」では、男性に多いと思われていた発達障害だが、近年、女性にも多いことが注目されていると伝えている。

これは、コミュニケーション能力が比較的高い女性は、無理をして周りに合わせる「過剰適応」をするそうだ。そのため、特性が見えづらくなっているという。

発達障害の専門医師は、「発達障害の女性の場合は、(外で「過剰適応」をして)家に帰ってきたら鎧を脱ぎ捨てたみたいな状態になるので、くたびれてクタクタになり、ほとんど家で何もできないような状態になっています」と説明した。

 

■栗原の理解に「泣いた」「ありがとう」

「女性の発達障害」について特性を聞いた栗原は、「片付けが苦手、物忘れが多いとかは男性より女性の方が『だらしがない』って言われる」「本来そこで、男女の差があってはいけないことなんですけど」と発言。

女性特有の生きづらさへ理解を示す言葉に、発達障害と向き合っている人以外にも、多くの女性から称賛の声が上がっている。

泣いた発達障害で診断されてるけど物忘れが多いんだけど周りから『女なんだからしっかりしろ』って言われて悔しかったこと思い出した」

 

「障害があって頑張っても片づけが苦手なんだけど、親から『おかしい』って言われる。障害なく片付けがない弟には『男だから』のひとことで終わる」

 

「だらしないの、男には『男だから仕方ない』、女なら『女のくせに』っていわれるの、おかしいよね。ありがとう類くん」

 

男だから、女だからという思い込みは置いておき、障害を抱えている本人が壊れてしまわぬように、栗原がいうような理解とサポートは必須だろう。

・合わせて読みたい→100人に2人がなる「強迫性障害」 鍵、手洗い…分かっててもやめられない恐怖

(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳

栗原類、女性の発達障害に見解 「男女の差があってはいけない」に称賛集まる