(Yauhen Akulich/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

今年9月、都内で飲酒のうえ自動車を運転し、ひき逃げ事故で逮捕・起訴された「元モーニング娘。」の吉澤ひとみ被告。東京都公安委員会は16日、彼女に対し8年間の免許取り消し処分を決定した。

吉澤被告は「もう乗らない」と話しており、今後自動車を運転することはない模様だ。もう少々早く「車を運転する怖さ」に気がついていれば、こんなことにはならなかっただろう。

 

■有名人は運転しないほうがいい?

吉澤ひとみ被告以外にも、インパルス・堤下敦やNON STYLE・井上裕介など、自動車事故を起こしタレント生命の危機に陥った著名人は多い。

一歩間違えれば芸能活動に支障が出ることもあるだけに、「有名人は運転しないほうがいいのでは」という声もある。

世間は一体どう考えているのか。しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,537名に「有名人の自動車運転」について意識調査を実施。

結果、「運転しないほうがいいと思う」と答えた人は35.9%。7割は有名人の自動車運転について肯定的だが、3割は「しないほうがいいのでは」と感じている。決して少なくない割合といえるだろう。

 

■「お母さん」世代は割合が高め

「有名人は自動車を運転しないほうがいい」と答えた人を性年代別に見るとはっきりとした傾向が出た。

自動車免許を子を持つ母が多い60代以上の女性は、50.3%と半数を超える。また、男性も42.4%と割合が高め。親の立場を理解する世代は、人生を台無しにする可能性がある自動車運転について否定的だ。

一方若者は20代男性の26.4%を筆頭に割合が低い。有名人にとっては「乗る車」もステイタスとなることや、「運転する自由」を阻害するべきではないと考えているのかも。

いずれにしても、世代でかなり考えが異なっている。

■「運転しないほうがいい」人の意見は

「有名人は運転しないほうがいい」と考えている人に意見を聞いてみた。

 

「芸能人にとって交通事故のような不祥事は仮に自分に非がなくても大々的に報じられます。それを嫌い、逃げようとする人間は多いのではないでしょうか。

 

ある野球選手は交通違反をもみ消すために『代理出頭』をさせようとしたこともある。全員とは言いませんが、『逃げ切って金の力で揉み消そう』とする人間がいないとも限らない。

 

被害者、加害者を出さない意味でも、有名芸能人については運転をさせないよう指導したほうがいいのではないか」(60代・女性)

 

■運転禁止は事実上無理と見る人も

一方で、運転させないのは「事実上無理」との見方を示す人も。意見を聞いてみると…

「有名人は電車に乗れませんし、プライベートは車移動が基本。それを禁止するのは、実際のところ難しい。

 

乗らないほうが望ましいとは思いますが、事務所としては『気をつけろよ』としか言えないと思います。あとは芸能人自身の良心に任せるしかないでしょう。社会人ですし、自己責任としかいいようがない」(30代・男性)

 

実際のところ、「運転禁止」とするのは難しいと思われる。事務所としては、安全運転の指導や万が一事故を起こした際の対応などを有名人に教え込むしかないのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年10月19日~2018年10月22日
対象:全国20代~60代の男女1,537名 (有効回答数)

吉澤ひとみ被告が運転免許証返納 有名人は運転をしないほうがいいのか?