近畿日本鉄道株式会社(近鉄)は、近鉄奈良駅駅構内や屋外におけるARを利用した道案内の実証実験を実施しています。スマートフォンの画面に映し出される現実の風景に、目的地までのルートを表示して道案内を行うものです。


(本実証実験によるサービスの利用イメージ図)

近鉄では、スマートデバイスを活用した訪日外国人向け観光案内サービス「シームレス案内」に取り組んでおり、今回のARを利用した道案内は実証実験の第2弾。訪日外国人向けの対話や画像に対応したコミュニケーションWebサービス「奈良ガイドボット」にARを活用したルート案内の機能を搭載し、ARを利用することで、屋内外に関わらず目的地までのルートを分かりやすく表示するものです。

上述のルート案内に加え、歩きスマホによる衝突防止など、危険が発生しないための機能も搭載されており、ユーザーが目的地までスムーズに移動できるよう実用化に向けて取り組んでいるとのことです。

本実証実験は株式会社ゼンリン株式会社ゼンリンデータコム、株式会社写真化学、株式会社SCREENアドバンストシステムソリューションズの協力により実施されます。

ARを利用した道案内の取り組みは、これまでにスウェーデンの首都ストックホルム中央駅などでも行われています。ストックホルム中央駅は毎日20万人以上の乗客が利用しており、ARを活用することで多くの旅行客が駅をスムーズに利用する助けになることが期待されています。
                               
(参考)近畿日本鉄道株式会社 プレスリリース