ヨコオタロウ氏原作による舞台『君死二タマフ事ナカレ 零_改』が2018年11月29日から12月9日まで、東京渋谷区にある劇場「CBGKシブゲキ!!」にて上映される。舞台のスタートを直前に控え、水科葵(ミズシナ アオイYotubeLive配信やTwitter上にて主題歌「鮮紅の花」が公開された。

 同楽曲は、スクウェア・エニックス齊藤Pこと齊藤陽介が率いるアイドルグループ「GEMS COMPANY」水科葵が歌と作詞を担当。作曲・編曲をMONACAの岡部啓一氏が担当している。

 なお、配信で流れたのは「鮮紅の花」の1番の1フレーズとなるが、実際に舞台で流れるのはこの後になるという。配信中はヨコオタロウ氏との打ち合わせで2番の詩を褒められたとのエピソードも語られた。

 近年はNieR:Automataシノアリスを開発したことで知られるゲームクリエイターのヨコオタロウ氏だが、2014年に上映された『ヨルハ』以降は舞台の原作も担当している。

 今回上映される『君死ニタマフ事ナカレ零 改』は、2015年にビックガンガンにて作画・森山大輔で連載中のコミックス作品をベースとしている。2016年には一度舞台化もされたが、『舞台少年ヨルハver.1.0』『音楽劇ヨルハver.1.2』のスタッフ・キャストが再集結し『改』として上映されることになった。いずれの作品でも原作を務めるヨコオタロウ氏みずからが改訂の筆をとり、新たに複数の展開が用意されているとのこと。

君死二タマフ事ナカレ 零_改

 “旋律のダーク戦場アクション”と銘打たれた『君死ニタマフ事ナカレ』の世界観では、石油の枯渇とバイオ燃料の開発による穀物資源の争奪が起きており、世界中で紛争が発生している。日本国も軍事介入を迫られるなかで、憲法により戦争行為を禁止されていた同国は、銃撃ではなく特殊能力を持つ若者たちを派遣することになる。

 コミックス版では少年・少女たちの戦いが描かれるが、『君死二タマフ事ナカレ 零_改』ではその原作のファーストシーンにつながる、戦場に放り込まれた者たちの“それまで”が描かれることになる。

■ストーリー
21世紀に入り、初めて実用化されようとしている“特殊能力”。
戦争することのできない国は、“軍備”に代わる戦闘力としての“特殊能力者”を育成しようとしていた。
その能力は少年少女にしか発現しなかった為、国は新たな教育機関を設立する。
第一期生にふさわしい学生を選抜する為、自衛隊の訓練施設に集められた中学生達。
彼らは、それぞれの“生存”のため、過酷な訓練に参加する。
そこは、訓練の名を借りた、“特殊能力”の限界を試すための試験場であった。
生き延びて、そして死ヌ。

 

死ぬために、今を生キル。

 

■原作作品
『君死二タマフ事ナカレ』スクウェア・エニックス
原作:ヨコオタロウ 作画:森山大輔
衣装・武器デザイン:三輪士郎 制服デザイン原案:倉花千夏

 なお同舞台のチケットは現在若干数が残っており、まだ購入が可能。水科葵の主題歌とともに伝えられる若者たちの戦いと苦悩を垣間見たいヨコオタロウファンは、チケットサイトConfettiをチェックしてみよう。

(c)Yoko Taro/SQUARE ENIX (c)Daisuke Moriyama/SQUARE ENIX

文/ishigenn

舞台『君死二タマフ事ナカレ 零_改』公式サイト
編集
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn