蛭子能収が『土曜スペシャル 太川・蛭子のローカル鉄道寄り道の旅2』(テレビ東京系)のロケ中に転倒し、右手小指を骨折するケガを負った。これにより、『デイリースポーツ』(神戸新聞社発行)連載の漫画「まくり屋ヨッちゃん」の5日間の休載が発表された。痛みが取れ次第、連載は再開される見込みだ。

 これを受け、ネットでは「蛭子さんってまだ漫画描いていたの?」といった驚きの声があるとともに、さらに「そもそも、この人漫画家だったの? 旅番組で文句言ってる人だと思った」と身も蓋もない声もある。

 確かに蛭子は漫画家よりタレントとしての知名度が圧倒的に高い。これは一貫して変わっていない。

 「蛭子能収ウォッチャーとして知られる特殊漫画家の根本敬氏は、かつて『蛭子さんの漫画家としての年収は200万円、タレントとしての年収は1億円』とネタにしていましたね。もちろんこれは最盛期でしょうから、タレントの年収は下がっているでしょうが、漫画家としての稼ぎは変わっていないかもしれません」(芸能ライター)

 さらに根本は、蛭子伝説というべきものを多くネタにしている。いずれも、テレビでニコニコと笑っているイメージとは異なるダーティーなものだ。

 「よく知られているところでは、ファンクラブの会長をしていた10代の少年がバイク事故で亡くなった時に、お葬式に行ったのですが、その時の (参列者の神妙な)顔がおかしかったので笑いそうになったという話がありますね。さらに、文芸誌とエロ本編集者と同席した時に、2人がともに早稲田大学出身であり、一方に『なんで早稲田出てエロ本編集してるの?』とずっと訊き続けたエピソードもありますね。いずれも蛭子さんのクズぶりをあらわすエピソードです」(前出・同)

 今回の事故で露わとなった「漫画家なのにそうだと思われていない蛭子さん」も、別の意味での伝説かもしれない。

蛭子能\収