ネット情報によると、可愛げのない女子とは、プライドが高すぎる女子や、素直じゃない女子のこと、野心家女子のことなどらしいのだけれど、果てしてホントにそうなのでしょうか?

野心家女子であっても、可愛いげのある人はいます、よね? 自分には突っかかってくるけど、他の人には可愛げのあるところを見せている女子もいたりしますよね。

そういうケースは、可愛げのある態度を見せてもらえないあなたのあり方が良くないのであって、彼女は根は可愛げのある性格であるんですよね。

可愛げとは、相手との関係による

可愛げなんてものは、相手との関係によって、自分の中から出てきたり出てこなかったりする、ただそれだけのものじゃないかなと思います。

イヤなヤツの前では、たとえばすごく野心家ぶって、素直じゃなくて、プライドがめちゃ高いふうを演じるけど、大好きな彼氏の前では、か弱い少女みたいになる――こういう女子って、わりと見かけますが、あなたは見かけたことありませんか?

とくに歳を重ねた女性は、この傾向がすごく顕著です。たとえば40歳でキャリアウーマンで、恋愛も現役、みたいな女性。そういう人は、普段は男たちと肩を並べて仕事をしているので、プライドが高そうに見えるし、隙がなさそうに見えます。

でも、仕事が終わって飲みに行くと、すごく少女的なところが出てきたりして、なかなか素敵です。

可愛げのある女子を目指している人へ

可愛げのある女子を目指している人は、だから、誰の前だったら自分の中の可愛げのあるところを見せれるのかを考えたほうがいい。

「可愛げのある女子=素直な女子」などとネットに書いてあるから、性格を素直へと改造しないと無理かな、なんて考える必要なんて、まったくないです。

自分はいま、ホントはどう思っているのだろう

ちなみに、可愛げのあるところが自然に出てくる時って、要するに、自分の気持ちに正直になっている時なんですよね。

自分の気持ちに正直であるというのは、「自分はいま、ホントはどう思っているのだろう」というのを、自分で感じて知る、ということです。

たとえば、あまり好きじゃない友達(というか知り合い)と喋っていたら、おそらく誰だって苦痛でしょう。「この子のこと嫌い」という気持ちを押し殺して、社交辞令的に相手と喋るのだから、誰だって多かれ少なかれ苦痛なはずです。

その苦痛をどうするのか? というところに、「自分の気持ちに正直であるかどうか」が出てきます。

そういう状況で自分の気持ちに正直に行動するとは? ふつうは「この子のこと嫌いだから喋らない or 適当に喋って立ち去ろう」と思うでしょ?

自分がそのとき感じたすべてのことを大事にする

でも、喋らないで立ち去った時、その子とあなたの間にギクシャクした空気が残るでしょ? その残ったものが、その後10分なり30分なり、その日1日なり、ずっとあなたの心を不快にさせるでしょ?

ということは、イヤな子と喋らなくてはならない状況になった時、あなたはどうすると「自分の気持ちに正直に行動したことになるのか?」
これは、答えがあるようでないので、みなさん、考えてみてください。

自分がそのとき感じた「すべてのこと」を大事にする――自分の気持ちに正直である、とは、たとえばこう定義できます。1つの気持ちじゃなくて「すべて」です。

すべての自分の気持ちを、ざっくり言えば、ほっこりする方向に導く――これが、自分に嘘をつかない生き方であるとも言えます。

あなたにとってかけがえのない人

みんな、この高度に管理されきっている社会の中で、可愛げのないことを会社から指示されて、毎日、可愛げのない仕事をしているでしょ? 仕事をしていたら、取引先から可愛げのない見積もりが、これまた可愛げのないメールという手段で届いたり、可愛げのない締め切りに追われたりしているでしょ?

仕事の時って、おおむねみなさん、自分の気持ちに嘘をついていますよね。可愛げのない見積もりを寄こした取引先をグーパンチしないでしょ?

その真逆の心のあり方でいられる相手――つまり、可愛げのある態度がすっと出てくる相手と一緒にいること。これが大切なことです。そしてそういう人が、あなたにとって、かけがえのない人なのです。(ひとみしょう/作家)

(愛カツ編集部)

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