11月7日に立冬を迎えたにも関わらず、旭川市では全く冬の気配がありませんでした。初雪が降ったのは11月14日のことでした。14日はチラホラと雪が降った程度でその後も冬の気配はありませんでした。11月22日はかなり気温が下がり雪もちらつきましたが、地面に着く前に融けてしまう程度でした。ところが23日の朝、目の前に広がる光景は昨日と全然異なっていました。

積雪1日目の積雪量がすごいことに...。

上の写真は玄関前の階段に積もった雪です。まだ誰も通っていません。まるで粉砂糖のようにふんわりと積もっているように見えます。しかし、実際はふんわりという量ではありません。階段を降りたあたりを見回すと、どこもここも一面真っ白です。これは大変です。もしこのまま根雪になってしまったら、およそ5か月ほど、雪とお付き合いしなければなりません。

ちなみに、23日の旭川市の最高気温は0℃でした。沖縄は最低気温が18℃でした。余りにも大きすぎる気温差です。最高気温が0℃なんて想像できますか。

別の場所を見ると...。

見て下さい。完璧に真冬の景色です。たった一晩でこの冬景色に変わってしまいました。昨日までの景色はもうありません。

冬の北海道では、外の駐車場に車を置いた場合、雪が降るとこのようなことになります。このままの状態で走ることはできないので、”スノーブラシ”というブラシで窓や車体の雪を払います。もちろんタイヤはスタッドレスタイヤです。夏用のタイヤで運転することは不可能です。

雪は休みなく降り続いています。車に着いた雪と同様に、あらゆる場所に雪は降り積もります。

雪の中に車が1台...。

車の屋根にも窓にも雪が積もっています。夜の間に積もったのです。朝になっても雪は降り続いています。この状態を見るだけでも雪国の大変さが伝わってきます。2時間後、この車はどうなっていたと思いますか。

2時間後の車の様子...。

上の写真に写っていた車と同じ車です。窓についていた雪は下に落ちてしまいました。暖かくなったからではありません。雪自体の重さで下に落ちたのです。

タイヤの周りに積もっている雪の高さを見て下さい。少し高くなっていますね。高くなった分が2時間分の積雪量です。あっという間に積もっていきます。

近くにある物置の屋根にも雪が積もっています。

雪は少しずつ滑り落ちてきています。雪の大変さは伝わってきますが、この写真では積雪量はわかりません。

この写真から積雪量がわかります。

三角屋根に積もった雪です。1日前に、雪は積もっていませんでしたから、この雪の高さは一晩の積雪量と同じです。どこまでが高さなのかわからないので、雪の高さと同じピンク色の長方形を横に置いてみました。

いくら雪国とはいえ、積雪初日のこの量は驚きに値します。しかし、この時期の積雪初日ですから根雪になることは覚悟しなければならないかもしれません。

雪がある期間は、日常生活の中に除雪や屋根の雪を下ろしたりする作業が加わります。多くの住宅は無落雪住宅となっていて、頻繁に屋根の雪を降ろす作業がある訳ではありません、。しかし、三角屋根の住宅もあり、そのような住宅は屋根の雪下ろしが必須です。

北海道では雪まつりや冬まつりなどのイベントがあり、毎年大勢の人たちが楽しみにしています。しかし、軽く見過ぎると、雪は危険なものに変わってしまうこともあります。雪を軽く見すぎて起きた悲劇 で、その意味が分かるかもしれません。



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積雪初日、旭川市の積雪量がとんでもないレベルに!夜が明けたら銀世界になっていた件!