フジテレビの秋クールの新番組『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』(毎週土曜20:00〜)が、古典的な内容ながら高視聴率を稼ぎ、業界内から大きな注目を集めているという。

 本番組は、今年3月に放送が終了した『めちゃ×2イケてるッ!』の後番組『世界!極タウンに住んでみる』が視聴率不振のため9月で終了、スタッフと出演者をほぼスライドさせてリニューアルされたものである。

 当初は「ドッキリ」という古典的なテーマが局内で不安視されていたが、11月10日の初回番組平均視聴率10.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と高い視聴率を稼ぎ出し、近年のバラエティ番組の中では一定の成功を収め注目されている

 その一方、『ドッキリGP』には早くもこんな意見が業界内で囁かれているという。

 それは「ドッキリネタのマンネリ」である。現在、『ドッキリGP』ではレギュラー企画として、「シャワー室の天井から幽霊が登場する」、「穴の空いた壁が突然落ちてくる」、「デヴィ夫人の頭上が突然燃え上がる」といったドッキリ企画がこれまで3回に渡り放送されている。しかし、ドッキリ企画はその性質上、何度も仕掛けると視聴者にも「飽き」が生じるため、視聴者も次第に離れていってしまうという。現にSNSなどでは「毎回同じ企画ばかりでは?」「もう飽きてきたな…」といった意見が相次いでいるという。

 また、「マンネリ」とは別に多くの視聴者の間で問題視されているのが、「動物を使ったドッキリ」である。

 11月17日の放送では「箱の中に入れた大量のネズミが突然出てくる」、「愛犬は高級肉の前でも『待て』の命令を守れるのか」、「愛犬は飼い主が突然拉致されたら助けに走るのか」といった動物を使ったドッキリ企画が視聴者の間で物議を醸し、フジテレビの番組『週刊フジテレビ批評』にて「動物をターゲットにしたドッキリはやめてほしい」といった投書が紹介されている。

 平成の末期に突然、登場した超古典テレビ企画『ドッキリGP』。果たして改元の来年まで番組を存続させることはできるのか……?

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