オリックスは25日、京セラドーム大阪でファン感謝デー『Bsファンフェスタ2018』を開催した。大阪の街は朝から大阪マラソンで盛り上がる中、今年は13時30分と昨年より1時間遅らせての開催となった。

 1年に一度のファンフェスとあって、今年も全国からたくさんのファンが京セラドームに駆けつけていた。大阪マラソンが終わる頃には1階スタンドも昨年より埋まっており、1時間遅らせた効果はあったようだ。

 佐藤達也の引退セレモニーをはじめ、今年も選手とファンが触れ合えるいろいろな企画が用意されていたが、去就が注目されている金子千尋と、西勇輝にとっては、これがオリックスで最後のファンフェスになる可能性があるだけに、ファンフェスのエンディングで全選手がグラウンドを一周する場面では、2人が続けて歩いて、スタンドに手を振り続ける姿にファンから「残って〜!」という声も飛んでいた。

 オリックスファンの前で行われる今年最後の公式イベントを終えた2人。

 まず駐車場に現れたのは、国内FA権を行使した西勇輝。「ファンフェスは楽しかった」と切り出した西は、24日に阪神と2度目の交渉を行ったことについて「非常に熱意を感じたし、短い時間だったけど、しっかりした話ができました」と語ると、「そろそろ決めなきゃいけないとは思っている。長引かせるのは良くない」と続け、「明日、明後日、家族と話し合って決めたい」と近日中に決断をしたい旨を報道陣に話し、ドームを後にした。

 続いて、残留または自由契約の2択を迫られている金子千尋が姿を現すと、「自分の中では決まっている」と、結論が出ていることを明らかにした。球団とは「近々会う予定がある」とも話しており、その場で結論を伝えるものと思われる。楽天が調査に乗り出していることについては、「報道で見ました。必要とされる。戦力と思われるのは嬉しい」と率直な気持ちを話した。「決まったらしっかり話します。長引かせるつもりはない」と金子も西と同じく、近日中に決断を下すことになりそうだ。

 金子はオリックスのエース、西はネクストエースと言われ続けていたが、そんな2人にとって、今年のファンフェスが最後になってしまうのか?結論は間もなく出る。

取材・文 / どら増田
写真 / 垪和さえ

金子千尋と西勇輝